【観察眼】国民の負託に応える道

2022-10-19 15:02:42  CRI

 ここ数日、国際メディアの注目は北京に集まっている。一帯一路、中国式現代化、質の高い発展、民族の復興、人類運命共同体……中国共産党第20回全国代表大会の開催はホットな話題を呼んでいる。中国の今後の経済政策や台湾問題、感染症対策など、海外からの関心が寄せられる中、ネット上では「中国のGDPはいつ米国を上回るのか」というトピックスをめぐって熱く議論され、一時ホットトピックスランキングにエントリーした。

 ところが、中国国内の人々は、中国の経済規模が米国を上回るかどうかについては余り興味を示さず、求めようともしない。穏やかに暮らすことこそ、中国人の願いだ。中国がしっかり前へと進み、14億余りの中国人民がより美しい生活を送り、人類の平和と発展の事業を促進することこそ、中国共産党が常に念頭に置いている願いであり、努力の目標でもあるのだ。

 9899万以上の農村部貧困人口を率いて貧困脱出に成功し、全員小康社会(いくらかゆとりのある社会)に突入するという、人類の貧困撲滅史上の快挙はもちろん、トイレット革命や冬季暖房の室温設定、コミュニティや住宅団地の高齢者食堂、新卒者向けの低家賃住宅の提供など、国民の身近にある日常の細かいところまで気を配り、中国共産党は国民がより良い生活を送るために全身全霊を尽くし、国民も確実な充実感や幸福感を肌で感じてきた。

 穏やかな暮らしには安心感が欠かせない。「平安是福(平安こそ幸せだ)」、これは中国人がよく口にする言葉だ。今日の中国は世界でも公認される最も安全な国の一つだ。10万人当たりの殺害事件は0.56件で、世界最下位の国の一つだ。10万人当たりの刑事案件は339件で、世界刑事犯罪率の最も低い国の一つでもある。また、中国は世界で銃犯罪が最少の国の一つで、中国住民の安心感指数は2012年の87.55%から2021年の98.62%に上昇し、社会環境の秩序の良さや安定と安全は、人々がより良い暮らしを楽しむ基礎を固めた。

 さまざまな波乱に晒される今の世界、一部の国では、各党派がそれぞれの社会的階級を代表し、それぞれの利益、それぞれの政治的イデオロギーしか認めない。短期的な選挙政治によって、くだらない内部闘争に陥る。「選挙」のために戦う西側諸国の政党と違い、中国共産党は国民への承諾や約束を守るために国政を運営している。国民の負託に応えるために全力を尽くし、終始「受験する」覚悟で職責を全うしている。自らは受験生で、国民は審査員、国民からの出題に答えて審査してもらう。

 もちろん、14億以上もの人口を抱える中国は多民族国家で、国土が広く、各地の自然資源はまちまちで、東西部の発展は不均衡、国情は複雑だ。それぞれの地域や異なる民族、異なる文化、異なる生活習慣、異なる需要を持つ14億以上の国民の願いをバランスよく協調しながら叶えることは決して容易ではない。幸いなことに、9600万人の中国共産党員は全国各地から選ばれ、教育背景が異なり、民族文化に違いがあっても、終始国民全体の根本的な利益を代表している。人民のために奉仕し、私利を狙う下心は禁物である。2020年7月、米ハーバード大学が発表した国際アンケート調査で、中国人民の中国共産党と中央政府に対する支持率は93%に達し、その他の国の政党の自国民による支持率はいずれも65%を超えなかった。

 何と言っても、GDPが米国を上回るかどうかより、中国人は日常生活から感じる充実感、幸福感、安心感をより重視している。「受験生」としての心構えで努力し続ける中国共産党も自らのガバナンス能力、国民からの評価、世界への貢献にさらに関心を寄せており、より先進的で、より国民の期待に応え、より時代の潮流に合うように最善を尽くしていく。(CRI日本語部論説員)

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