中国初の高標高太陽光発電実証実験基地が稼働 四川省

2022-10-17 12:12:28  CRI

四川省甘孜(カンゼ)・チベット族自治州興川実証太陽光発電所

 中国初の高標高太陽光発電実証実験基地プロジェクトである四川省甘孜(カンゼ)・チベット族自治州興川実証太陽光発電所の第1発電ユニットがこのほど送電を開始し、基地が本格的に稼働しました。

 中国電力大手、国家電力投資集団が手掛ける同基地は、標高約3900~4500メートルの四川省甘孜(カンゼ)・チベット族自治州頂貢大草原に位置し、中国で最も標高の高い太陽光発電実証実験基地です。プロジェクトの総敷地面積は約1万3650ムー(約910ヘクタール)、総出力容量は60万キロワット、全容量で送電開始した後の年間平均発電量は12億6800万キロワット時となり、1年間に標準炭約39万トンの節約と二酸化炭素排出量約107万トンの削減が可能になります。

 国家電力投資集団西南エネルギー研究院の周慶葭院長によりますと、同発電所には太陽光発電モジュール、インバータなど実証試験区5カ所が設置され、127種類の太陽光発電技術の組み合わせを総合的に比較・分析できるほか、デジタル化、インテリジェント化技術を応用してすべての設備の技術パラメータと運行状況に対して判断と分析を行い、世界の標高が高い場所や中緯度地域での太陽光発電所のシステム設計や運行、設備の選択などに技術データを提供できるということです。(閣、野谷)

 


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