北京
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中国の執政党である中国共産党の第20回全国代表大会が16日、北京の人民大会堂で開幕しました。習近平総書記は中国共産党第19期中央委員会を代表して大会に報告を行いました。報告の中で、習総書記は経済発展、農村振興、対外開放、教育・医療、生態環境保護、一国二制度などのテーマをめぐり、中国共産党の今後一時期の国家管理の方策を提示しました。
報告は、現代化産業体系を建設し、経済発展の力点を実体経済に置くことを堅持し、新型の工業化を推進することを提起しました。
報告は、全方位的に食糧安全の根幹を固め、1億2000万ヘクタールの耕地というレッドラインをしっかりと守る必要があると指摘しました。
報告は、今後、ハイレベルの対外開放を推進し、「一帯一路」共同建設の質の高い発展を推進して、多元的で安定した国際経済構造と経済貿易関係を維持しなければならないと指摘しました。
報告は、質の高い教育体系の建設を加速し、素質教育を発展させ、教育の公平を促進すると指摘した上で、国民の健康保障を優先的に発展させるという戦略的位置に置き、出産支援政策体系を確立し、高齢化社会に積極的に対応するという国家戦略を実施しなければならないとしました。
報告は、「カーボンピークアウトとカーボンニュートラルを積極的かつ適切に推進していく」として、「エネルギー革命を深く推進し、石炭のクリーンかつ効率的な利用を強化し、新たなエネルギー体系の計画・建設を加速する」と指摘しました。
報告は、「一国二制度」は中国の特色ある社会主義の偉大な試みであり、香港とマカオが中国に返還された後、長期的な繁栄と安定を保つための最善の制度が確立されており、それを長期的に堅持しなければならないとしました。
報告は特に、「台湾問題の解決は中国人自身のことであり、中国人が决めるべきである」と強調した上で、「われわれは最大の誠意をもって、最大の努力を尽くし、平和統一を勝ち取ることを堅持する。しかし、武力行使の放棄は決して約束しない。あらゆる必要な措置を取る選択肢を留めておく。これは外部勢力の干渉とごく少数の『台湾独立』分裂勢力、その分裂活動を標的としたもので、決して広範な台湾同胞を標的としたものではない」ことを明らかにしています。(ヒガシ、野谷)