北京
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2022年10月16日、中国共産党第20回全国代表大会が北京で開幕しました。習近平総書記は中国共産党第19期中央委員会を代表して報告を行い、「全過程にわたる人民民主は社会主義民主政治の本質的属性で、最も広範的かつ真実性を持つ効果的な民主である」と指摘しました。
中国における「民主」は古代ギリシャのアテネから伝わった概念ではなく、2200年以上前の儒学の経典『尚書(書経)』に由来します。「王は天によって決められるものではなく、民の期待によって選ばれるものである」という意味です。これは中国の伝統的な民主思想の原形で、「国は民をもって本となす」という政治理念の基礎でもあります。
古代の民主理念は今日に伝えられ、中国の全過程にわたる人民民主の思想と文化の礎となりました。
広東省茂名市河東街道荔紅コミュニティに設置された議事場所 住民はここで中国共産党の末端組織の人たちとコミュニティのことを話し合う
西側諸国の投票制度とは異なり、中国における民主はまず人民の決定が反映されています。国家権力の全てが人民のものであり、人民代表大会制度は人民が一家の主となるという根本的な制度的保障です。また、中国の民主は人民の自主にも体現されています。人民のことは人民によって管理・対処します。末端組織の民衆自治制度は中国の全過程にわたる人民民主の重要な礎です。民族区域自治制度は全過程にわたる人民民主の民族地域における重要な実践であり、中国共産党が統一的な多民族国家を指導するプロセスの偉大な創造だと言えます。
上海市長寧区虹橋街道栄華コミュニティで外国籍住民も参加した討論会
西側の選挙制度と異なるところもあり、中国の民主は全過程、全カバーの点に反映されています。中国において、民主は人民にとって必要とされる問題を解決し、人民の利益を保つのに用いるものです。問題の解決には相談が必要であり、複数人のことであれば複数人によって相談する必要があります。全社会の願いと要求の最大公約数を見出すことが人民民主の真理です。民衆の小さなことから国家の大きなことに至るまで、末端民主と協商民主によって解決されています。
今回の中国共産党第20回全国代表大会は執政党の重要な出来事として、全過程にわたる人民民主の現れです。この大会では共産党員9600万人あまりを代表する全国の代表2296人は各業界、各分野の共産党員の期待を反映できます。特に生産の第一線と女性党員、少数民族出身の党員の比率が維持されています。
数カ月前に、中国共産党は関連する活動をめぐって、ネット上で意見を募集しました。関連ページの閲覧数は6億6000万回に達しています。応募したネットユーザーを見ると、国家機関、国有企業、民間企業の職員、個人経営者、各分野の専門家・学者、技術者などに及びます。
中国共産党はまた党外人士座談会を開き、中国共産党第20回全国代表大会の報告について、全国商工業連合会の責任者、無党派人士代表の意見と提案を聴取しました。(殷、星)
2200人以上の党代表が中国共産党員9600万人を代表して中国共産党第20回全国代表大会に出席