北京
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日本では秋といえば、読書の秋、スポーツの秋など、色々な秋がありますね。中国では秋といえば、収穫や豊作などを思い浮かべる人が多いかもしれません。新米が出回り、野菜や果物が収穫期を迎え、牛や羊、魚介類もちょうど良く熟成した美味しい旬の時期に入ります。秋の大地には至る所豊作の喜ばしい光景が広がっています。今回の中国メロディーでは豊作を祝う音楽作品3曲をご紹介しましょう。
「リンゴ豊作」
秋風が北方の大地を吹き渡り、見渡す限りの田んぼにはずっしりとした稲穂が風に揺れ、まるで波のようです。果樹園ではリンゴ、ナシ、ブドウがたわわに実をつけていて、農家たちは大自然からの最高の贈り物を収穫しています。
今日まずお送りするのは、朝鮮族の民謡「苹果丰收(リンゴ豊作)」です。リンゴ収穫の季節、リンゴをとる若い女性たちが喜んで働く場面を描いています。
空に虹がかかっている
七色の虹がなんと鮮やかなことか
真っ赤なリンゴはとてもかわいらしい。
リンゴは豊作、稲は豊作
人々は豊作の年を喜んで祝う!
みんなで豊作の年をお祝いしよう!
「網を織る」と「豊作」
旧暦中秋の季節になりますと、中国南東部の千島湖は秋の漁シーズンを迎え、広大な湖面には漁師たちが力を合わせて漁をして網を引く忙しい光景が広がっています。網の中に数え切れないほどの魚たちがぴちぴちと跳ねているのを見たり、満載で帰ってきた漁船の漁師たちの笑い声を聞いたりして、人々は豊作の喜びを分かち合います。
続いてお送りするのは中国フィルハーモニー管弦楽団による「織網(網を織る)」と「豊収(豊作)」です。この2曲は1975年の映画「海霞」のサウンドトラックをもとにした曲です。「網を織る」の楽曲は広い海を背景に、漁村の娘たちが海辺で、網を編みながら歌う姿が描かれています。「豊作」はバナナを収穫する人々の陽気な場面を表現しています。楽曲のメロディーはとても美しく、中国の交響楽の代表的な定番曲です。
「チベット族の酒盛り歌」
秋、北方の草原は一年で最も美しい季節を迎え、馬が千里の草原を駆け回り、至る所で肥えた羊、牛、馬の群れを見ることができます。そよ風が馬の鈴の音を響かせると、草原で放牧している若者や娘たちの姿が青空、雪山、緑の草に映えて、とても生命力を感じます。真摯な友情と愛情を歌ったりしています。
最後にお送りするのはチベット族歌手ガマミドさんが歌う「藏族酒歌(チベット族の酒盛り歌)」です。この曲はチベット族の人々がおめでたい日に、友人のために酒をすすめる時に歌う民謡です。
あぁ 友達
尊い友人
わたしたちが集まったのは縁があってのことだ
お酒をいっぱいまで注いでください
真情が醸し出す酒歌を歌う
友人の成功を祈る
友情が末永く続くことを祈る