中国初のラージトウ炭素繊維生産ラインが稼働

2022-10-14 10:12:35  CRI

 中国石油化工(シノペック)は13日、中国初の1万トン級48Kラージトウ炭素繊維プロジェクトの最初の国産生産ラインで生産された製品が、シノペック上海石油化学工業炭素繊維産業基地で検品に合格し、その品質が国際先進レベルに達したと発表しました。

△48Kラージトウ炭素繊維 

 炭素繊維業界では、一般に4万8000(48K)フィラメント(単糸)以上の太い束をラージトウと呼びます。ラージトウ炭素繊維は「新素材の王様」と呼ばれ、風力エネルギーや、太陽光発電、高速鉄道の車両などに幅広く応用されています。今回生産を開始したラージトウ炭素繊維は、炭素含有量が95%以上の高強度新型繊維材料で、力学的性質にも優れ、比重はスチール(鋼)の4分の1に満たないものの、強度は7~9倍に相当し、かつ耐腐食性を備えています。 

 シノペックは、10カ所以上の大学や研究機関、企業と提携し、十数年の努力を経て、1万2000フィラメントから4万8000(48K)フィラメントへの大きな進展を成し遂げました。シノペックはラージトウ炭素繊維の生産技術を確立した国内では初、世界でも4番目の企業となりました。 (ZHL、坂下)

 


ラジオ番組
KANKAN特集