北京
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中国北東部、黒竜江省のハルビン(哈爾浜)市と伊春市を結ぶ高速鉄道「哈伊高鉄」の、ハルビン-鉄力(ハルビン市から鉄力市まで)区間で初となる施工箇所(ハルビン市呼蘭区)で12日、工事が始まり、国内最北の高速鉄道は全線で着工しました。
哈伊高鉄のハルビン-鉄力区間で初となる施工箇所で工事が始まる
ハルビン市から綏化市を経由して伊春市に至る哈伊高鉄は、全長318キロで設計時速は250キロ、建設期間は5年を予定しています。全線の9駅のうち新設駅は呼蘭北駅など6駅。鉄力駅は改修され、ハルビン駅とハルビン北駅は既存駅をそのまま活用します。
ハルビン-鉄力区間で初となる施工箇所
哈伊高鉄は、ハルビン-鉄力と鉄力-伊春の二区間からなります。鉄力-伊春区間は2021年10月に着工し、国内で建設中の高速鉄道の中で緯度が最も高く、全線が所在する地域の年較差(1年間に観測された最高気温と最低気温の差)が最も大きく、不連続永久凍土エリアを横断する初の高速鉄道です。このほど着工したハルビン-鉄力区間は、全長188キロで、高緯度の極寒や沿線の複雑な地質構造が、橋梁や道床、駅舎の建設に大きな困難をもたらしています。
全線が開通すれば、沿線にある主要都市群間の時間的・空間的距離が短縮され、ハルビンを中心とした1時間・2時間交通圏が形成されます。また省内の高速鉄道網の一部として、北京とハルビンを結ぶ「京哈高鉄」と連結して全国の高速鉄道網に組み込まれます。(鵬、柳川)