北京
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求人情報専門サイトの「智聯招聘」が10日に発表した「中国企業求人給与額報告」によれば、2022年第3四半期(7-9月期)における全国の主要38都市において求人情報で示された月給額の平均は1万168元(約20万7087円)でした。全国の主要38都市のうち、北京市の月平均給与額が依然として最高だったとのことです。
調査対象となった全国の主要38都市のうち、北京の今年7-9月期の平均求人月給額が1万3442元(約27万3767円)と最も高く、上海が第2位でした。ただし、経済の先頭を走る両都市の給与は、北京市の場合には前期比5.7%減、上海市は同9.2%減と、いずれも下落しました。
7-9月期における給与額の変化では、金融、IT、インターネット業界の求人報酬水準が依然としてけん引役を果たしました。ハイテク製造業の給与額は上昇しつづけており、特に大型設備、電気機械設備、重工業業界では9861元(約20万835円)にまで上昇しました。電子技術、半導体、集積回路、医薬・生物工学業界の月収水準も、全体的な下落傾向に逆行して上昇しました。一方で、感染症の影響によりホテル・飲食、旅行、エンタメ・スポーツなどオフライン消費業界の求人給与は著しく低下しました。
2022年大学卒業生を対象とする秋の就職説明会
報告書は現状について、中国の製造業は求人難に直面していると同時に、高齢者関連や育児などの生活サービス業にも多くの労働力需要が存在しており、ブルーカラーの労働力不足が低学歴層の給与上昇をけん引しているとの見方を示しました。(雲、鈴木)