北京
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今日、10月4日は旧暦9月9日、中国の重陽節(ちょうようせつ)であり、10回目の「老年節(高齢者の日)」でもあります。各地で敬老イベントが行われ、各家庭では若者や子どもたちが年配者のもとに集まって一家団らんを楽しむ日です。
さて、今週の番組は国慶節特別企画【芸術の秋 歌の秋】、中国でよく歌われる祖国がテーマの歌をご紹介します。
【北京スケッチ】秋の頤和園(10月4日 王小燕撮影)
2022年10月<今月の特別寄稿>
東京都 イタズラ爺さん・奥田正彦さん(87歳)
印文は李商隠(晩唐)の詩「夜雨寄北」から「巴山夜雨漲秋池」です。2009年の秋にこの詩から「巴山夜雨」を刻しました。しかし出来には納得していなかったので、承句全体をそのまま刻すことにしました。
夜雨寄北
(晩唐)李商隠
君問歸期未有期
巴山夜雨漲秋池
何當共剪西窗燭
却話巴山夜雨時
夜雨 北に寄す
李商隠(りしょういん)
君 帰期を問うも 未だ期有らず
巴山の夜雨 秋池に漲る
何(いつ)か当(まさ)に共に西窓の燭を剪りて
却って巴山夜雨の時を話すべき
【詩の内容】君は私の帰る日を尋ねてきたけれど、いつ帰れるかはまだわからない。巴山のあたりでは、秋の長雨が夜にも降り続け、池に水がみなぎっている。いつになれば君の部屋で一緒に蝋燭の芯を切りながら、夜おそくまで話し合うことができるだろうか。もしそうなれば、巴山に降る雨の音を聞きながら、わたしが何を思っていたかを話してあげよう。
2005年晩秋、北京に着いた翌日、CRI元アナウンサー曙光さんと娘の陽ちゃんの3人で、九寨溝・黄龍の観光に出かけました。成都からは長距離バスでした。標高3,000m級の山々への峠越えでは、道路の凍結が心配され、行くか返すかの判断を乗客にゆだねられました。成り行きを見守っていると「ここまで来て引き返すなんて! 行こう行こう!」と、強行することになりました。九寨溝に入れる客数は1日1万人と限られていました。九寨溝の総面積は約6万ヘクタール。無料で乗降自由のバスが行き交います。その広さのなかで、ウッカリ降りそびれてはぐれた時は真っ青になったり、乗客の好意で携帯がつながったときはホッとしたり。
紅葉の前に冬を迎えたような、寒さの中の旅でした。
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