北京
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2022年9月16日、東京練馬文化センター大ホールにて「“一衣帯水、共創未来”(一衣帯水、共に未来を創る)中日国交正常化50周年慶祝公演」が幕を開けた。当公演は全日本華僑華人社団連合会(略称:“全華連”)が主催、日本華僑華人連合総会、東京華僑総会、日本中華総商会の共催、中国駐日大使館、中国文化センター、一般社団法人東京華助中心、日本国際貿易促進協会、日中友好会館、日中協会の後援で開催された。
公演は《一衣帯水》と《共創未来(共に未来を創る)》の二部構成で行われた。第一章《一衣帯水》では、当時中国で全国的に人気を博したテレビドラマ『排球女将(燃えろアタック)』の主人公「小鹿純子」役の荒木由美子が同ドラマの主題歌を歌った。荒木の歌声は観衆に小鹿純子の「決して挫けることのない不屈のパワー」を感じさせ、また日本で活動する中国人歌手の謝鳴が心を込めて歌う日本のテレビドラマ『血疑(赤い疑惑)』の主題歌が再び観衆の感動を呼び起こした。二胡の独奏『白毛女』では、中日友好交流の推進に重要な貢献を果たした松山バレエ団がこの夜会のために編集したバレエの映像を通じて、『白毛女』の主人公「喜児」の姿を見事に表現するパフォーマンスを披露した。日本で活動する京劇の演技芸術家呉汝俊と青年歌手の池天擇はジャンルを超えて共演し、歌曲『灯火里的中国(灯の中の中国)』の熱唱は会場の全員を更に魅了した。
第二章は、日本人青年ピアニスト藤原新治と14歳の中国人少女劉紫瑶によるピアノ連弾演奏『我的祖国(私の祖国)』と『時代』で、その幕を開けた。主催者は、今年84歳になる元日本女子卓球代表松崎キミ代選手のインタビュー特別企画を準備していた。彼女はかつての中日間の「ピンポン外交」で「敗れてもなお誉れ高い名選手」と称えられ、当時の周恩来総理から茅台酒2本を贈られたという。また当時の中国で有名なスポーツ雑誌『卓球世界』では「スタジアムの女帝」と言われていた。彼女は中国との関係が親密だったため、今では「50年前の福原愛」とも称されている。インタビューの中で彼女は「切っても切れない中国との深い縁」を語り、会場の皆を感動させた。
チェロ独奏『You Raise Me Up』の悠々とした音色とともに夜会は特別プログラムへと進み、“全華連”の「中日友好民間大使」の栄誉称号の授与式が行われた。中日友好に傑出した貢献を果たした元日本卓球女子代表の松崎キミ代選手、NPO法人日中友好技術人材交流協会の梅木信秋最高顧問、日和商事株式会社の黄曜東社長、全株式会社の中尾芳広会長、映画俳優の矢野浩二氏、京劇芸術家呉汝俊氏、周恩来研究所所長で法政大学名誉教授の王敏氏の7人に民間大使の栄誉証書が授与された。公演は最後に『紅旗飄飄』と『故郷』の男声合唱で幕を下ろし、観衆の拍手は延々と鳴りやむことはなかった。
主催者の“全華連”にとって今回の公演は、日本社会で華僑華人が主催した最大規模の祝典の一つだっただけではなく、中日両国国民の願望に符合し両国の社会に感動と温かさをもたらす「盛大な催し」ともなった。
中日国交正常化からの50年は、雨にも負けず風にも負けず、切磋琢磨を繰り返しながら前進してきた。これからも中日両国の末永い友好を希望する。(文字・映像提供:全華連)