中日国交正常化50周年記念レセプション、北京市内で開催

2022-09-29 20:47:50  CRI

 中国人民対外友好協会と中日友好協会は29日、北京市内で中日国交正常化50周年記念レセプションを開催しました。レセプションでは、全国人民代表大会常務委員会の丁仲礼副委員長が式辞を述べました。日本自民党の二階俊博元幹事長、元衆議院議長で日本国際貿易促進協会の河野洋平会長、日中協会の野田毅会長がビデオメッセージを寄せました。レセプションは、中国人民対外友好協会の林松添会長が進行を担当し、中日各界から約200人が出席しました。

 

 丁副委員長は、「国交正常化から50年の間、中日関係は風雨と困難を乗り越えて前進し、長足の発展を遂げた。政治面では、中日双方は四つの政治文書と四つの原則的共通認識の合意に達し、中日関係が50年にわたって常に前進するための政治的基礎となっている。経済貿易では、中日間の互恵協力は両国それぞれの発展を力強く推進し、双方は互いにとって重要な協力パートナーとなっている。人文交流面では、両国の地方、文化、教育、メディア、青少年などの分野における交流協力が豊かな成果を挙げている」と述べました。

 また、丁副委員長は、「50年を経た今日、世界は未曾有の変局を迎え、経済のグローバル化は逆流にさらされ、感染症は繰り返し猛威を振るっている。中日関係が直面する障害や課題は日増しに厳しさを増し、前進しなければ押し戻されてしまう瀬戸際に立たされている。中日両国が地域そして世界の重要な国として、善隣友好の精神で付き合い、地域の発展を推し進めることは、両国と両国国民の運命と利益に繋がるものであり、両国の本来の志であり責任である」と指摘しました。

 

 日本の垂秀夫駐中国大使はあいさつで、「50年前の今日、日中両国の指導者が北京で『中日共同声明』に署名し、国交正常化を実現した。彼らの先見の明ある戦略的思考と何ものをも恐れない政治的勇気に基づいたこの決断こそが、日中関係の新たな歴史の幕開けとなったのである。日本と中国は切っても切れない隣国であり、平和的に共存していく以外に選択肢はない。国交正常化50周年が『建設的で安定した日中関係』に向けた新たな出発点となることを期待している」と述べました。

 

 レセプションでは、中国フィルハーモニー首席四重奏団と北京金帆コンサートホール深空少年合唱団が四重奏「情深誼長」「日本名曲連奏」、児童合唱「紅葉」「マツリカ(ジャスミン)」などの多彩な演目を披露しました。(雲、坂下)

 

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