中国東北部、約4万6670ヘクタールのアルカリ性土壌改良に成功

2022-09-19 13:28:47  CRI

 秋に入り、中国東北部の吉林省白城市に属する大安市では、水稲の豊作が見込まれています。中国科学院東北地理・農業生態研究所大安塩害地生態試験ステーションの梁正偉研究員はチームを率いてこの地を固守し、アルカリ性土壌地の「新たな穀倉」化に関する重要な実験データを収集しています。

アルカリ性土壌改良の大安市モデルエリア

 大安市は吉林省西部の塩害が深刻な地域で、20世紀には土壌のアルカリ化によって生態バランスが著しく損なわれ、農業の発展に大きなダメージをもたらしました。そのため、中国科学院は現地に中国初の「塩害地生態試験ステーション」を設立し、アルカリ土壌を効率的に管理し利用することを模索することになったのです。長期にわたる継続的な研究で、著しくアルカリ化した土壌でも、3年から5年の土地改良によって穀物の収穫量が継続的に向上することが明らかになりました。2021年以降、このモデルは吉林省の4万6700ヘクタール以上に拡大され、1ムー(約667平方メートル)当たりの水稲の平均収穫量は400キロを超えました。

 統計によりますと、東北地方には肥沃な黒い土壌が広がっていますが、まだ1億1500万ムー(約766万6670ヘクタール)以上のアルカリ性土壌地が十分に開発・利用されておらず、現在、そうした土地を整備・改良するさまざまな方法が東北各地に徐々に広まって来ているということです。(藍、坂下)

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