世界初の1万トン級石炭由来生分解性材料プロジェクトが生産開始

2022-09-19 16:08:09  CRI

 国家エネルギー集団楡林化学工業公司の年間生産量5万トンのポリグリコール酸(PGA)生分解性材料モデルプロジェクトが19日に正式に完成し、生産を開始しました。

 

 同プロジェクトで生産する生分解性材料は、大量の使い捨てプラスチック製品と置き換えることができ、土壌や海水などの自然環境の中で、わずか半年から1年で完全に無害に分解できるということです。 

 同プロジェクトの責任者は、「長年のイノベーションと実践を通じて、我々は石炭から従来のプラスチックだけでなく、ポリグリコール酸という生分解性プラスチックも生産できる。1トンのポリグリコール酸を生産するのに必要な石炭消費量は、従来のプラスチック生産と比べて半分に軽減できるほか、生産過程での二酸化炭素排出量も3分の2に削減できる。技術の進歩と規模の拡大で、コストも従来のプラスチックの生産コストに近づけられる」と語りました。 

 同プロジェクトの製品は使い捨て食器やポリ袋などの生活用品だけでなく、医療手術で使われる縫合糸や農業用フィルム、地下の非在来型石油・天然ガス資源の採掘などの高度な分野にも非常に幅広く利用できるということです。(閣、坂下)

 

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