北京
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上海にある国立芸術大学、上海戯劇学院京劇演技学部出身の女子大生5人がこのほど、インターネット上で人気を集めています。彼女たちは京劇の節回しを流行歌に取り入れて歌い、新たな味わいを引き出しています。今、この5人の女子大生が配信する動画ソングの累計再生数は2000万を突破しています。そこで、中国メロディーは今回、若者に人気の優れた伝統演劇の味わいある歌「戯歌」をご紹介しましょう。
赤伶
このほど、上海戯劇学院の同じ寮で暮らす女子大生5人が卒業を目前に控え、京劇の節回しでヒット曲「赤伶」の一部を歌い、同窓生の友情を称えました。このショート動画はビリビリ動画サイトで多くの若いネットユーザーたちに支持され、再生数は累計2000万を超えました。
「戯歌」はここ数年、若者に人気のジャンルで、伝統的な演劇の節回しやメロディーなどの要素を流行歌に取り入れているところが魅力です。上海戯劇学院京劇演技学部の女子大生5人が歌う「赤伶」は、伝統演劇の要素を見事に取り入れて表現しています。「彼女たちの動画のおかげで、私は京劇が好きになった」というネットユーザーのコメントもあるほどです。
伝統文化が時代に忘れ去られていると嘆かれがちな今、こうした若者たちが、ポップカルチャーという形で、伝統芸能の美しさを再発見しているのは素敵なことですね!
定軍山
「定軍山」は歌手の屠洪剛さんが今年6月にリリースしたオリジナル曲です。この「定軍山」の中で、屠洪剛さんは京劇譚派老生の節回しを取り入れ、三国時代の名将軍・黄忠が高齢になっても戦場で勇敢に戦う熱血シーンを表現しています。
定軍山の戦いは三国の鼎立を築いた有名な戦いで、蜀の古豪・黄忠が魏の武将・夏侯淵を斬り、大成功を収めました。しかし、定軍山の戦いで老将軍の精力はほとんど消耗してしまいました。歌は、後継者たちに努力し続け、自らが亡くなった後は必ず勝利の吉報を墓前で教えてほしいと念を押した老将軍の悲壮な思いを歌っています。
「定軍山」を歌った屠洪剛さんは、30年以上にわたって音楽界で活躍してきたベテラン歌手です。彼の歌声は力強く豪快で、黄忠のイメージにぴったりです。老将軍が身を粉にして尽くし、死んでも忠義を尽くす心をよく表した歌詞は感動的です。
蘭亭序
CCTV中央電視台が8月に開催した夏の歌会で、歌手の周深さんが歌った「蘭亭序」は、聴いているうちに、まるで自然の景色を描いた水墨画の中に引き込まれるようで、とても印象的でした!
「蘭亭序」は晋の時代の書家・王羲之の代表作で、入神の書と美しい文章で後世の人々を圧倒しています。周深さんはここ数年、歌謡界で活躍を始めた実力派若手歌手です。彼の「蘭亭序」はポップスと伝統演劇の節回しを完璧に融合させ、晋の時代の書の飄々とした自由な味わいを歌っています。特に周深さんは終盤の部分で伝統演劇の節回しで台詞を入れて曲を盛り上げ、歌に深い味わいと迫力を込めています。