北京
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8月27日から9月2日はチベット族の伝統的な祝日であるショトゥン祭り (雪頓節)にあたります。この期間中、チベット自治区の中心地・ラサを訪れると、チベット高原の美しい景色を楽しむことができるだけでなく、チベット劇の素晴らしいパフォーマンスや盛大な仏教イベントを鑑賞し、多彩なチベット文化を体験することができます。今回の中国メロディーはチベット族のショトゥン祭りとチベット族の歌をご紹介しましょう。
ショトゥン祭りの由来
ショトゥン祭りはチベット族の人々にとって最も大事な祝日の一つで、毎年チベット暦の6月30日に行われます。チベット語でショトゥン祭りはヨーグルトの宴を意味します。その歴史は紀元11世紀半ばにまでさかのぼると言われています。当時、チベット仏教グルー派の規定により、万物が生える夏の4月から6月にかけて、虫を踏むことを避ける為、お寺の修行僧は外出を禁止され、6月30日に解禁されてから自由に活動することができました。信徒がラマ達にヨーグルトを差し上げたり、ピクニックをしたり、喜びの会でチベット族の劇を披露したりしたのがショトゥン祭りの由来です。
哲蚌寺の仏像の展示行事
ショトゥン祭りの期間中、最も盛大な行事は、哲蚌(デプン)寺の仏像の展示行事です。チベット暦6月30日の夜が明けないうちに、各地から来たチベット族の人々は徒歩でチベット自治区の最大の寺院哲蚌寺の山の下に集まり、ショトゥン祭りの盛大な行事である仏展・仏像の展示を待ちます。
哲蚌寺の裏側にある山の麓で、朝の光が大地を照らす時、約500平方メートルの五彩シルクで織った巨大な釈迦像の巻物の画が、チベット・ホルンの厳かな音色に合わせてゆっくりと開いていく様子はとても壮観です!
チベット劇
ショトゥン祭りが始まった2日目から、地方劇であるチベット劇の公演がラサ市郊外のチベット風庭園ロブリンカ、ポタラ宮そばの竜王潭公園などで約1週間ほど上演され、毎日午前11時から夕暮れまで続く賑わいを見せます。
約600年余りの歴史を持つチベット劇はショトゥン祭りの真髄と言われ、チベット族文化の独特な芸術的魅力を見せてくれます。古風な仮面、華やかな衣装、たくましい踊り、パワフルな歌声、起伏に富んだストーリーは、多くの観客を魅了します。
番組の中でお送りした曲
1曲目 卓瑪(チョーマ)
チベット族の娘・チョーマの美しさとかわいらしさを讃えた歌です。
歌詞:
ああーチョーマ
草原のゲッサンの花
君は雪山に歌声を捧げた
あなたを育てた雪山
あなたは草原に美しさを捧げた
あなたを育てる草原
ああーチョーマ、ああーチョーマ
草原の娘チョーマラ
2曲目 踢踏(チベット族タップダンス)
チベット族のタップダンスはチベット族の伝統的な舞踊の一種です。チベット族の男性シンガーゲンジャのリズム感溢れるパフォーマンスは非常に豪快で、人々を魅了します。歌ったり踊ったりして祝日を祝う喜びに溢れ、とても迫力があります。
歌詞:
仏の光が雪山をあまねく照らす
福音が大地に降臨する
朝の日ざし
ゆっくりと山を横切る
タップのリズム
気楽で洒脱である
3曲目 情歌(ラブソング)
チベット族の青年歌手、サンチェツァランとヤンゴチョーマがデュットしたラブソングで、その雪山の泉のような清らかな歌声は、チベットの風情を色濃く感じさせ、陽気にさせてくれます。
歌詞:
しょっちゅう君のことを思っている
人混みの中にいても
思いの歌も歌われる
流星が空を横切る
一瞬の輝き
私の心は震えた
静かならぬ夢の中
君の姿と美しさ