中国 サイクリングブームで業界に新たなチャンス到来

2022-08-31 13:32:37  CRI

 今年の夏休みは、自転車で旅に出る人が少なくありません。北京、南京、成都などの都市では、一部の人気サイクリング路線で一時は渋滞が発生したほどです。このサイクリングブームは自転車の売上をけん引しています。中高級ブランドのマウンテンバイクやロードバイクは完売することも多く、入手困難な状態が続いています。サイクリングブームのヒートアップが、中国の自転車業界の発展に新たなチャンスをもたらしたと見られています。

 サイクリングムードの高まりは、さまざまな要素に支えられています。自転車はもともと、交通手段として大きなユーザー層を持っていました。統計によれば、北京市では、2017年に延べ5000万回だった自転車の年間利用件数が、2021年には延べ9億5000万回までに上昇しました。自転車は市民が移動する重要な手段です。一方で、新型コロナウイルス感染症の防止と抑制の常態化のために影響を受けているフィットネス施設もあり、屋外での運動需要が高まりました。

 また、中国は自転車の生産・消費大国であり、国内の中高級自転車ブランドはサイクリングブームによって、より多くの市場シェアを獲得するようになりました。中国自転車協会の統計によりますと、2021年の中国の自転車生産台数は7639万7000台、輸出台数は6923万2000台で、中でも高付加価値型のレースタイプ自転車やマウンテンバイクの伸びが目立ちました。ただ、多くの中高級自転車の中核的部品は依然として主に輸入に依存しており、関連する生産能力は依然として不十分な状態です。(雲、鈴木)

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