注目の映画新作 2022年8月Vol.4

【国産編】

新神榜：楊戬（ようせん）
公開日：2022年8月19日
監督：趙霁（ジャオ・ジー）
主演：王凱（ワン・カイ）李蘭陵（リー・ランリン）季冠霖（ジー・グエンリン）李立宏（リー・リーホン）

　中国の古代神話『白蛇伝』がベースの話題作『白蛇：縁起』（2019）などで知られる制作スタジオ・追光動画による「新神榜」シリーズ第2弾『新神榜：楊戬（ようせん）』が8月19日に一般公開スタート！このシリーズは古典小説『封神演義（ほうしんえんぎ）』の登場人物を中心としたオリジナルストーリーで、シリーズ第1弾は2021年2月26に日本公開も果たした『ナタ転生（新神榜：哪吒重生）』。本作の主人公・楊戬（ようせん）は、「二郎神」や「二郎真君」の異名を持ち、額に縦長の第3の眼を持つことで知られ、封神の戦いにおいて姜子牙の陣営で活躍しました。本作は、楊戬（ようせん）がその甥の沈香と共に、山に封印された沈香の母親（楊戬の妹）を救出するために奔走する物語を描いており、もう1つの古代神話伝説である『宝蓮灯（ほうれんとう）』の要素も取り入れられています。公開後は、ハリウッド大作に引けを取らないスケールの大きさと映像美に驚きの声が相次いでおり、中国神話に興味のある人はもちろんのこと、エンターテイメント大作として誰でも堪能できる1本です。監督には、『白蛇：縁起』と『ナタ転生（新神榜：哪吒重生）』の趙霁（ジャオ・ジー）が続投。

【洋画編】

モーリタニアン　黒塗りの記録（中国題：760号犯人）
公開日：2022年8月23日
監督：ケヴィン・マクドナルド
主演：ジョディ・フォスター　タハール・ラヒム　シェイリーン・ウッドリー　ベネディクト・カンバーバッチ　ザッカリー・リーヴァイ

　2021年の英米合作映画『モーリタニアン　黒塗りの記録（中国題：760号犯人）』が約1年越しに8月23日から中国本土で一般公開決定。アメリカ軍のグアンタナモ収容所で投獄生活を送ったモーリタニア人の青年の弁護を引き受ける弁護士たちが、とんでもない陰謀に立ち向かう様子を描く法廷スリラー映画で、実際にグアンタナモ収容所に収監されているモハメドゥ・ウルド・スラヒの手記をもとに制作されたものです。『ブラック・シー』などのケヴィン・マクドナルド監督がメガホンを取り、『フライトプラン』などのジョディ・フォスター、『ダイバージェント』シリーズなどのシェイリーン・ウッドリー、中国で「巻福（縮れ毛の名探偵ホームズ）」の愛称で親しまれるベネディクト・カンバーバッチらが弁護士を熱演。日本では2021年10月29日に公開されました。（ミン・イヒョウ、梅田謙）