中国本土映画興行週間ランキング(2022.8.15–2022.8.21)

2022-08-25 16:51:28  CRI

 前週に引き続き、話題の喜劇映画『独行月球(Moon Man)』と、古天樂(ルイス・クー)&劉青雲(ラウ・チンワン)主演のSFアクション『明日戦記(Warriors of Future)』がワンツーを独占。待望のアニメ大作『新神榜:楊戬(ようせん)』は初動記録1.34億元(約27億円)突破で3位に立ちました。この1週間を盛り上げた第12回北京国際映画祭の出品作による興行収入は合計427万元(約8500万円)に上りました。

単位:万元

 

~作品紹介~

【1位】独行月球(Moon Man)
公開日:2022年7月29日
監督:張吃魚(ジャン・チーユイ)
主演:瀋騰(シェン・タン)馬麗(マー・リー)常遠(チャン・ユエン)李誠儒(リー・チェンルー)黄才倫(ホァン・ツァイルン)辣目洋子(ラームー・ヤンズー)黄子韜(ホァン・ズータオ)

 喜劇団体「開心麻花(カイシンマーファー)」の瀋騰(シェン・タン)&馬麗(マー・リー)がW主演するSFコメディ『独行月球(Moon Man)』が4週連続1位をゲット。本作は、地球を小惑星の衝突から守るための「月盾プロジェクト」が月で実施される中、ひょんなことから月からの撤退に間に合わず一人取り残された作業員の男、独孤月が「月上生活」を始める様子を描いています。

【2位】明日戦記(Warriors of Future)
公開日:2022年8月12日
監督:呉炫輝(ユエンファイ・ン)
主演:古天樂(ルイス・クー)劉青雲(ラウ・チンワン)劉嘉玲(カリーナ・ラウ)姜皓文(フィリップ・キョン)謝君豪(ツェー・クワンホウ)張家輝(ニック・チョン)

 古天樂(ルイス・クー)や劉青雲(ラウ・チンワン)、劉嘉玲(カリーナ・ラウ)ら中国香港を代表する役者が出演するSFアクション『明日戦記(Warriors of Future)』がトップ3をキープ。劉青雲(ラウ・チンワン)は6位にランクインした『神探大戦(Detective VS. Sleuths)』でも主演を務めているため、主演2作品が同時エントリーにとなっています。本作は、人類の生存環境が悪化しつづける近未来の世界を舞台に、古天樂演じる泰来と劉青雲演じる鄭重生が機甲戦隊を率いて、隕石の落下後に地球に君臨するようになった異星生物と熾烈な戦いを展開する物語を描いたものです。

【3位】新神榜:楊戬
公開日:2022年8月19日
監督:趙霁(ジャオ・ジー)
主演:王凱(ワン・カイ)李蘭陵(リー・ランリン)季冠霖(ジー・グエンリン)李立宏(リー・リーホン)

 中国の古代神話『白蛇伝』をベースにした話題作『白蛇:縁起』(2019)などの制作スタジオ・追光動画による「新神榜」シリーズ第2弾『新神榜:楊戬』が8月19日に一般公開スタート!このシリーズは中国古典小説『封神演義(ほうしんえんぎ)』の登場人物を中心としたオリジナルストーリーで、シリーズ第1弾は2021年2月26に日本公開も果たした『ナタ転生(新神榜:哪吒重生)』。本作の主人公・楊戬(ようせん)は、「二郎神」や「二郎真君」の異名を持ち、額に縦長の第3の眼を持つことで知られ、封神の戦いにおいて姜子牙の陣営で活躍しました。本作は、楊戬とその甥の沈香と共に、山に封印された沈香の母親(楊戬の妹)を救出するために奔走する物語を描いており、もう1つの古代神話伝説である『宝蓮灯(ほうれんとう)』の要素も取り入れられています。

【4位】断·橋(The Fallen Bridge)
公開日:2022年8月13日
監督:李玉(リー・ユー)
主演:馬思純(マー・スーチュン)王俊凱(ワン・ジュンカイ)范偉(ファン・ウェイ)曾美慧孜(ツアン・メイホイツ)

 女性監督・李玉(リー・ユー)の最新作『断·橋(The Fallen Bridge)』がトップ5をキープ。架空の町・黄雀市を舞台に、橋の崩落事故で発覚した死体遺棄事件を軸に、死者の娘が謎の男の子と共に真相究明の旅に出かける物語です。主演は、2016年の映画『ソウルメイト/七月と安生(原題:七月与安生)』で中国台湾版アカデミー優秀主演女優賞を受賞した馬思純(マー・スーチュン)と、男性アイドルグループTFBOYS(ティー・エフ・ボーイズ)の一人で、映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生』などの王俊凱(ワン・ジュンカイ)が務めています。

【5位】ミニオンズ フィーバー(中国題:小黄人大眼萌:神偸奶爸前伝)
公開日:2022年8月19日
監督:カイル・バルダ
主演:ピエール・コフィン スティーヴ・カレル タラジ・P・ヘンソン ミシェール・ヨー
 

 2015年に公開された『ミニオンズ』 の待望の続編『ミニオンズ フィーバー(中国題:小黄人大眼萌:神偸奶爸前伝)』が初登場5位!2010年に始まった「怪盗グルー」シリーズの5作目にあたる本作は、1970年代を舞台に、ケビン、スチュアート、ボブらミニオンたちが、何者かに連れ去られた少年グルーを救出するため、カンフーをマスターして騒動を巻き起こす様子を描いています。怪盗グルーとミニオンは、映像作品だけでなくビデオゲームやユニバーサルスタジオのアトラクションなどとして世界的な人気を誇り、シリーズのトータル興行収入は37億ドルを超えてアニメ映画のフランチャイズとしては世界最高額を記録しています。今回の中国公開は夏休みの真最中ということもあって、タイトル通り「ミニオンズ フィーバー」を再び巻き起こすか注目されるところです。日本では7月15日から公開中です。

【6位】山海経之再見怪獣(Goodbye Monster)
公開日:2022年8月13日
監督:黄健明(ホァン・ジェンミン)
主演(吹替):劉琮(リウ・ツォン)艾一艾(アイ・イーアイ)王凱(ワン・カイ)張喆(ジャン・ヂゥー)

 中国の古代地理書『山海経』を原案にしたファンタジーアニメ『山海経之再見怪獣(Goodbye Monster)』が一般公開中!これまで何度も映像化・アニメ化されてきた『山海経』ですが、今回のアニメ化は『山海経』をベースにした作品群「山海経ユニバース」の1作目として大きく期待されています。本作は崑崙山に住むと言われている神獣・白澤を中心とした物語が展開されるというもの。

【7位】人生大事(Lighting Up The Stars)
公開日:2022年6月24日
監督:劉江江(リウ・ジアンジアン)
主演:朱一龍(ジュウ・イーロン)楊恩又(ヤン・エンヨウ)王戈(ワン・ゴー)劉陸(リウ・ルー)羅京民(ルオ・ジンミン)呉倩(ウー・チェン)

 人気俳優、朱一龍(ジュウ・イーロン)主演の話題作『人生大事(Lighting Up The Stars)』がロングヒットを記録中! 中国版『おくりびと』とも言える、葬祭業をモチーフにしたこの作品は、平遥国際映画祭の新人監督をサポートする投資プロジェクトに選ばれた作品です。納棺師の莫三妹が、ある納棺の仕事をきっかけに、孤児になった女の子・小文と出会ったことで人生を大きく変えていく物語です。

【8位】神探大戦(Detective VS. Sleuths)
公開日:2022年6月24日
監督:韋家輝(ワイ・カーファイ)
主演:劉青雲(ラウ・チンワン)蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)林峯(レイモンド・ラム)李若彤(カルメン・リー)

 『マッスルモンク』(2003)などで知られる中国香港の名監督、韋家輝(ワイ・カーファイ)の最新作は、中国香港を代表する名優、劉青雲(ラウ・チンワン)が主演を務めるクライムサスペンス『神探大戦(Detective VS. Sleuths)』。本作は、同じく韋家輝と劉青雲のタッグによる『MAD探偵 7人の容疑者(原題:神探)』(2007)から15年ぶりとなる姉妹編で、物語に関連性はありませんが、主人公はいずれも奇行で周りに迷惑をかけながらも事件捜査に定評のある名探偵(神探)です。今作で劉青雲が演じる名探偵が挑む相手は、数々の凶悪事件を起こした犯罪グループ、その名も「神探」。作中で描かれる事件は全て香港で実際に起こった事件だということです。

【9位】第12回北京国際映画祭出品作品
公開日:2022年8月13日~20日

 8月13日から20日にかけて開催された第12回北京国際映画祭。コロナ禍により海外の映画スターたちの姿こそ見られませんでしたが、話題作を一斉上映することで北京の夏を盛り上げてくれました。今年の映画祭でも恒例の日本映画週間が催され、『川っぺりムコリッタ』や『ちょっと思い出しただけ』など4本の新作が上映されました。また、一般上映部門では、ワンピース映画最新作の『ONE PIECE FILM RED』や『犬王』などが登場し、話題作の『さかなのこ』が北京でアジアプレミア上映を果たしました。

【10位】猪猪侠大電影·海洋日記(GG BOND:Ocean Mission)
公開日:2022年8月6日
監督:鐘彧(ジョン・ユー)
主演(吹替):陸双(ルー・シュアン)謝蔚(シェイ・ウェイ)吉瑩(ジー・イン)

 子ども向けの人気アニメシリーズ『猪猪侠』の劇場版第7弾がトップ10をキープ。今作は主人公の猪猪侠が海の世界へ飛び込み、ニューミッションに挑む物語です。監督には鐘彧(ジョン・ユー)、メインボイスキャストには陸双(ルー・シュアン)が続投。(ミン・イヒョウ、謙)

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