北京
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2人と4機のドローン、そして300セット以上のスマートデバイスで、広さ3000ムー(約200ヘクタール)の綿畑の栽培から収穫までの作業を完了させました。種まきドローンは綿畑でまっすぐなコースを描き、その誤差はわずか2.5センチ以内という精度で、ここの灌漑(かんがい)、監視、施肥の作業は、小さなタブレット一つで済みました。
収穫の季節に入り、ここでは700トンもの綿花が収穫されました。デジタル化によって、従来の生産方法に頼ってきた農業は想像以上のスピードで現代化に突入しました。
農業デジタル化技術者の艾海鵬氏は、「わずか2人で約200ヘクタールにもわたる綿畑の管理に挑んだ。とても刺激的だ。科学技術で農業により多くの新たな変化をもたらすことができるかチャレンジしてみたい」と興奮を抑え切れません。
中国各地に5G基地局は合計190万以上点在しており、世界最大の通信ネットワークとされています。このネットワークのユーザーには、携帯電話のユーザーのほか、莫大な数の工場も含まれます。
北京亦荘経済技術開発区にあるスマート工場では夜になってもランプが光り、生産が止まりません。設置されている200台以上の高解像度カメラ、8000台以上のセンサーによってリアルタイムで収集された生産データを、機械はデータ分析を通じて自主的に感知した後、トラブルを伝達・診断します。ここでは生産が完全に自動化されています。
こういったデジタル化ブームは社会分業の再構築でも役立っています。中国で公開された最新の職業分類に、90以上のデジタル職業が初めて登場しました。「ロボット工学技術者」「付加製造工学技術者」「ビジネスデータアナリスト」「農業デジタル化技術者」など、デジタル職業従事者は生産、流通、分配、消費といった各段階に分布するようになっています。
この10年間、中国のデジタル経済規模は11兆元(約218兆円)から45兆5000億元(約903兆円)に拡大し、国内総生産(GDP)に占める割合は21.6%から39.8%に上昇しました。今、都市部から農村部、社会から個人、オンラインからオフラインに至るまでデジタル化ブームが起きており、経済の質の高い発展に強い原動力が注入されています。(朱、野谷)