北京
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夏の終わりから秋の初め、中国北部に位置する蒙古草原は、まさに草木が生い茂り、牛や羊が肥え、一年で最も美しい季節を迎えています。この時期、草原で暮らす蒙古族の人々は盛大な伝統行事ナーダム祭りを開き、伝統的なスポーツ競技や歌や踊りを楽しみ、とてもにぎやかです。今回の中国メロディーでは、ナーダム祭りの盛況ぶりと蒙古族の歌をご紹介します。
蒙古相撲
ナーダムとは蒙古語で娯楽、ゲームを意味します。紀元1206年にチンギス・カーンは蒙古族を統一した後、盛大なナーダム祭りを開いて祝ったと言います。ナーダム祭りになると、広大な草原を、人々が乗馬や車で各地から会場に駆けつけ、あちこちで人々のうれしそうな笑顔や色とりどりの旗をたなびかせる光景が見られ、非常に壮観です。
伝統的なナーダム祭りでは、男子の「三芸」である蒙古相撲、競馬、アーチェリーの競技が行われます。中でも蒙古相撲は最も人気のある競技で、蒙古族にとって、力の見せ場であり、知力の勝負の場でもあります。レスリング場では、たくましい力士たちが勇壮な鷹の踊りを舞いながら、甲高い出征歌を歌って出場し、多彩な技を駆使して競い合うなど、迫力満点の激しい展開となります。
アーチェリー
ナーダム祭りでもう一つの伝統的な競技はアーチェリーです。蒙古族の人々にとって、馬に乗って矢を射るのが得意なことは、男らしさの重要なしるしです。弓矢は男たちが持ち歩く武器で、蒙古族の勇士の証ともされています。
アーチェリー競技場では、蒙古族の勇士たちが細袖のタイトなローブを身にまとい、馬に乗って走りながら弓を張ってアーチェリーをします。ほとんど的の中心に命中する矢を見て、その見事な技に周囲の観衆は感嘆します。
競馬
ナーダム祭りで最もエキサイティングな競技といえば、なんといっても競馬でしょう。蒙古族は昔から馬の背に乗った民族と呼ばれていて、馬を操る技は蒙古族の人々、特に蒙古族の男子の重要な技能とみられています。
競馬場には騎手たちがずらりと並び、それぞれがカラフルなベルトやターバンを巻いて青春の活気にあふれています。ラッパの音が鳴ると、騎手たちは次々と馬に飛び乗り、矢のようにゴールに向かって走り去っていきます。先にゴールした勝者は、草原で最も注目されるヒーローとなります。
番組の中でお送りした曲
1曲目 歓楽的那達慕(楽しいナーダム祭)
蒙古族の子供の歌をアレンジしたこの合唱曲は、ナーダム祭りの楽しい情景を生き生きと表現しています。
歌詞:
バインソンブリ山の麓
楽しいナーダム祭はなんと賑やかなんだろう
モンゴル相撲 アーチェリー 競馬
私たちの英雄は
まるで勇敢な鷹のように競技場に跳んでくる
競技場の勇士たちはみな勇ましく男らしい
掴みとろう
鮮やかに
2曲目 那達慕(ナーダム祭り)
蒙古族青年歌手3人による梅林ユニットが歌い、曲の中に蒙古族の伝統音楽の長調や呼麦(ホーミー)などの要素を取り入れて独自の音楽スタイルを形成しているのが印象的です。
歌詞:
八百年の競技から来たナーダム
豪快な戦旗を空に掲げるナーダム
詩とミルクの香りに浸る草原のナーダム
秋風続くさわやかなナーダム
3曲目 蒙古馬(蒙古馬)
有名な蒙古族男性シンガー、テンゲルが歌っています。テンゲルの歌声は高く、力強く、草原への愛にあふれ、独特の草原の香りが歌声とともに香るような気がします。
歌詞:
砂漠青空
蒙古馬に長いたてがみがたなびく
振り返って故郷を眺める
夕日が川じゅうを赤く染める