目の不自由なバリスタが淹れるコーヒースタンド 上海で好評

2022-08-19 13:52:20  CRI

 上海で人気を集めているコーヒースタンド、このお店では目の不自由なスタッフが、バリスタとしてコーヒーを淹れています。

 この夏、上海浦東新区のショッピングモール前広場に広さ5平方メートル、植物の種の形をしたコーヒースタンドがオープンしました。ここで働くバリスタは、目の見えない双子の尹天保さんと尹天佑さん(23歳)。店内を見てみると、コーヒーメーカーのボタンが機能ごとに違った形にデザインされているなど、二人が作業をしやすいよう工夫が凝らされています。

 数カ月の研修を受けてバリスタの職についた二人は、「目が不自由な人間でも、こうすれば仕事の幅が増えるので、うれしい」と話します。

 常連客は「ただコーヒーを買うだけでなく、より良い社会に必要な取り組みになる」と、お店に通う理由を語りました。

 なお、2人が働くこのコーヒースタンドは、「熊の手カフェ」の愛称で親しまれているコーヒーチェーン「Hinichijou」の系列店です。「Hinichijou」は2020年冬に、当初は耳の不自由な人に働く場を提供するために立ち上げられ、今回で9軒目の出店となります。(Yan、謙)

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