北京
PM2.577
23/19
中国国家図書館の古書修復チームはこのほど、中国で最も早く編纂された完全な百科全書と言われている『永楽大典』の副本のテスト修復を完了しました。テストの完了により、『永楽大典』の「湖」について記された部分の修復作業が正式に始まります。
明の時代に完成した『永楽大典』は、計3億7000万字以上あり、中国の秦の時代から明の時代まで、約1800年間の7000~8000種類の古書の内容が収められています。
その後、王朝の変遷や戦乱を経て、1912年に京師図書館(中国国家図書館の前身)が収集した『永楽大典』の残本(ざんぽん)は、わずか64冊しかありませんでした。現在、中国国家図書館の最も貴重な収蔵品の1つとなっています。
ここ数年、中国では古書の保護を重視するようになり、修復人材の育成にも力を入れています。現在、中国国家図書館で働いている古書修復士は21人で、そのうち青年の修復士は70%以上を占めています。(オウギ、星)