北京
PM2.577
23/19
話題の喜劇映画『独行月球(Moon Man)』が3週連続1位をゲットし、興行収入は24億元(約475億円)を突破。第23回東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞と最優秀女優賞を受賞した『ブッダ・マウンテン~希望と祈りの旅(原題:観音山)』(2010)で知られる女性監督・李玉(リー・ユー)の最新作『断・橋(The Fallen Bridge)』や、日本の福岡市を舞台にした『福岡』などで知られる張律(チャン・リュル)監督の新作『漫長的告白(日本題:柳川)』など個性豊かな作品がニューエントリー。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】独行月球(Moon Man)
公開日:2022年7月29日
監督:張吃魚(ジャン・チーユイ)
主演:瀋騰(シェン・タン)馬麗(マー・リー)常遠(チャン・ユエン)李誠儒(リー・チェンルー)黄才倫(ホァン・ツァイルン)辣目洋子(ラームー・ヤンズー)黄子韜(ホァン・ズータオ)
喜劇団体「開心麻花(カイシンマーファー)」の瀋騰(シェン・タン)&馬麗(マー・リー)がW主演するSFコメディ『独行月球(Moon Man)』が3週連続1位を獲得。本作は、地球を小惑星の衝突から守るための「月盾プロジェクト」が月で実施される中、ひょんなことから月からの撤退に間に合わず一人取り残された作業員の男、独孤月が「月上生活」を始める様子を描いています。
【2位】明日戦記(Warriors of Future)
公開日:2022年8月12日
監督:呉炫輝(ユエンファイ・ン)
主演:古天樂(ルイス・クー)劉青雲(ラウ・チンワン)劉嘉玲(カリーナ・ラウ)姜皓文(フィリップ・キョン)謝君豪(ツェー・クワンホウ)張家輝(ニック・チョン)
古天樂(ルイス・クー)や劉青雲(ラウ・チンワン)、劉嘉玲(カリーナ・ラウ)ら中国香港を代表する役者が出演するSFアクション『明日戦記(Warriors of Future)』がトップ3をキープ。劉青雲(ラウ・チンワン)は6位にランクインした『神探大戦(Detective VS. Sleuths)』でも主演を務めているため、主演2作品が同時エントリーになります。本作は、人類の生存環境が悪化しつづける近未来の世界を舞台に、古天樂演じる泰来と劉青雲演じる鄭重生が機甲戦隊を率いて、隕石の落下後に地球に君臨するようになった異星生物と熾烈な戦いを展開する物語を描いたものです。
【3位】断·橋(The Fallen Bridge)
公開日:2022年8月13日
監督:李玉(リー・ユー)
主演:馬思純(マー・スーチュン)王俊凱(ワン・ジュンカイ)范偉(ファン・ウェイ)曾美慧孜(ツアン・メイホイツ)
女性監督・李玉(リー・ユー)の最新作『断·橋(The Fallen Bridge)』が初登場3位。架空の町・黄雀市を舞台に、橋の崩落事故で発覚した死体遺棄事件を軸に、死者の娘が謎の男の子と共に真相究明の旅に出かける物語です。主演は、2016年の映画『ソウルメイト/七月と安生(原題:七月与安生)』で中国台湾版アカデミー優秀主演女優賞を受賞した馬思純(マー・スーチュン)と、男性アイドルグループTFBOYS(ティー・エフ・ボーイズ)の一人で、映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟 再生』などの王俊凱(ワン・ジュンカイ)が務めています。王俊凱が役作りのために10キロ減量したことも大きな話題に。
【4位】人生大事(Lighting Up The Stars)
公開日:2022年6月24日
監督:劉江江(リウ・ジアンジアン)
主演:朱一龍(ジュウ・イーロン)楊恩又(ヤン・エンヨウ)王戈(ワン・ゴー)劉陸(リウ・ルー)羅京民(ルオ・ジンミン)呉倩(ウー・チェン)
人気俳優、朱一龍(ジュウ・イーロン)主演の話題作『人生大事(Lighting Up The Stars)』がロングヒットを記録中! 中国版『おくりびと』とも言える、葬祭業をモチーフにしたこの作品は、平遥国際映画祭の新人監督をサポートする投資プロジェクトに選ばれた作品です。納棺師の莫三妹が、ある納棺の仕事をきっかけに、孤児になった女の子・小文と出会ったことで人生を大きく変えていく物語です。
【5位】山海経之再見怪獣(Goodbye Monster)
公開日:2022年8月13日
監督:黄健明(ホァン・ジェンミン)
主演(吹替):劉琮(リウ・ツォン)艾一艾(アイ・イーアイ)王凱(ワン・カイ)張喆(ジャン・ヂゥー)
中国の古代地理書『山海経』を原案にしたファンタジーアニメ『山海経之再見怪獣(Goodbye Monster)』が一般公開スタート!これまで何度も映像化・アニメ化されてきた『山海経』ですが、今回のアニメ化は『山海経』をベースにした作品群「山海経ユニバース」の1作目として大きく期待されています。本作は崑崙山に住むと言われている神獣・白澤を中心とした物語が展開されるというもの。監督の黄健明(ホァン・ジェンミン)は米国の長編アニメ『スーパーブック』のプロデューサーとして知られ、2012年にエミー賞へのノミネートを果たしました。一方、脚本の呉暁宇(ウーシャオ・ユイ)は『西遊記之再世妖王』や『『姜子牙(LEGEND OF DEIFICATION)』など国産アニメの話題作で脚本を担当しています。話題性満点の制作陣が力を入れるシリーズということで、アニメファン必見です。
【6位】神探大戦(Detective VS. Sleuths)
公開日:2022年6月24日
監督:韋家輝(ワイ・カーファイ)
主演:劉青雲(ラウ・チンワン)蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)林峯(レイモンド・ラム)李若彤(カルメン・リー)
『マッスルモンク』(2003)などで知られる中国香港の名監督、韋家輝(ワイ・カーファイ)の最新作は、中国香港を代表する名優、劉青雲(ラウ・チンワン)が主演を務めるクライムサスペンス『神探大戦(Detective VS. Sleuths)』。本作は、同じく韋家輝と劉青雲のタッグによる『MAD探偵 7人の容疑者(原題:神探)』(2007)から15年ぶりとなる姉妹編で、物語に関連性はありませんが、主人公はいずれも奇行で周りに迷惑をかけながらも事件捜査に定評のある名探偵(神探)です。今作で劉青雲が演じる名探偵が挑む相手は、数々の凶悪事件を起こした犯罪グループ、その名も「神探」。作中で描かれる事件は全て香港で実際に起こった事件だということです。
【7位】猟屠(Butcher Hunter)
公開日:2022年8月12日
監督:郭暁峰(グオ・シャオフォン)
主演: 王千源(ワン・チェンユエン)許齢月(シュー・リンユエ)倪大紅(ニー・ダーホン)郭暁東(グオ・シャオドン)王迅(ワン・シュン)関暁彤(グエン・シャオトン)
振り込め詐欺の摘発をモチーフにした犯罪映画の新作『猟屠(Butcher Hunter)』が7位に初登場。本作は、中国とミャンマーの国境をまたぐ詐欺犯罪グループの潜入捜査する警察官の活躍を描くもので、『龍蝦刑警 (Lobster Cop)』(2018)や『除暴(Caught in Time)』(2020)などの作品で数多くの警察官役をこなしてきた王千源(ワン・チェンユエン)が主演として警察官を再演しています。共演は、TVドラマで活躍中の若手女優、許齢月(シュー・リンユエ)と、張藝謀(チャン・イーモウ)監督作品の『活きる(活着)』(1994)や『王妃の紋章(原題:滿城盡帶黃金甲)』(2006)、『女と銃と荒野の麺屋(原題:三槍拍案驚奇)』(2009)などでおなじみの個性派俳優、倪大紅(ニー・ダーホン)、そして、『推拿 ブラインド・マッサージ』(2015)や『故郷の香り(原題:暖)』(2006)の郭暁東(グオ・シャオドン)など。
【8位】猪猪侠大電影·海洋日記(GG BOND:Ocean Mission)
公開日:2022年8月6日
監督:鐘彧(ジョン・ユー)
主演(吹替):陸双(ルー・シュアン)謝蔚(シェイ・ウェイ)吉瑩(ジー・イン)
子ども向けの人気アニメシリーズ『猪猪侠』の劇場版第7弾がトップ10をキープ。今作は主人公の猪猪侠が海の世界へ飛び込み、ニューミッションに挑む物語です。監督には鐘彧(ジョン・ユー)、メインボイスキャストには陸双(ルー・シュアン)が続投。
【9位】遇見你(Almost Love)
公開日:2022年8月4日
監督:落落(ルオルオ)
主演:李汶翰(リー・ウェンハン)徐若晗(シュー・ルオハン)
ベストセラー作家の落落(ルオルオ)こと趙佳蓉(ジャオ・ジャーロン)がメガホンを取る青春ラブストーリー『遇見你(Almost Love)』が、一般公開中。若手俳優・李汶翰(リー・ウェンハン)と若手女優・徐若晗(シュー・ルオハン)が演じるカップルのほろ苦い恋愛と成長を描くものです。
【10位】漫長的告白(日本題:柳川)
公開日:2022年8月12日
監督:張律(チャン・リュル)
主演:倪妮(ニー・ニー)張魯一(チャン・ルーイー)辛柏青(シン・バイチン)池松壮亮 中野良子
第17回大阪アジアン映画祭オープニング作品として上映された『漫長的告白(日本題:柳川)』が8月12日から中国本土で一般公開スタート!本作は、日本の福岡市を舞台にした『福岡』などで知られる張律(チャン・リュル)監督がメガホンを取り、張芸謀(チャン・イーモウ)監督の『金陵十三釵』でデビューして一躍人気女優となった倪妮(ニー・ニー)や、『容疑者Xの献身』の中国版などに出演した人気俳優の張魯一(チャン・ルーイー)、『ウォーターボーイズ』の中国版『五個撲水的少年』などの辛柏青(シン・バイチン)が主演を務めており、日本からは福岡出身の池松壮亮と中野良子が出演しています。北京に住む兄弟・立春と立冬が、かつて共に思いを寄せていた「柳川」という名の女性に会うため、彼女の暮らす柳川にやって来るという物語で、北京や福岡県柳川市でロケしたほか、一部シーンは佐賀県唐津市で撮影が行われたということです。日本での一般公開は未定です。(ミン・イヒョウ、謙)