人々に青い空と白い雲、星が輝く夜空を

2022-08-15 21:16:36  CRI

 北京から東へ約180キロ離れたところに、中国全土の鉄鋼生産量の8分の1を占める河北省最大の鉄鋼都市・唐山があります。唐山はかつて中国で、最も汚染が深刻な都市の一つでした。

 10年前の衛星写真には、唐山・津西製鉄所の工場エリア上空が鉛色の粉塵で覆われていたことがはっきりと映し出されています。ところが2021年3月には、工場エリア、工場の建屋、付帯施設が衛星画像ではっきりと見えるようになりました。

△鉛色の煙が立ち込めていた10年前の津西製鉄所上空

 

△2021年3月の津西製鉄所の衛星画像

  河北津西鋼鉄集団有限公司の責任者によりますと、現在の企業の主要汚染物質排出量は、2012年の10分の1になったということです。

 津西製鉄所がある河北省の第13次五カ年計画期間(2016~2020年)における鉄鋼生産能力の削減は、全国の3分の1を占めました。2013年には1立方メートル当たり108マイクログラムだった河北省のPM2.5の平均濃度は、2021年には38.8マイクログラムに減少しました。また、河北省では過去10年、工業排出量が減少し、エネルギー構造はますますクリーンになっています。

 河北省は中国のエネルギー構造の変化の縮図です。この10年、中国の再生可能エネルギーの設備容量と発電量は世界一をキープしています。今では、人々が使う電気3キロワットのうち1キロワットがクリーンエネルギーです。中国の地級市レベル以上の339都市が発表した大気の優良日のデータによると、2015年には280日だった青空の日が、2021年は1都市当たりで平均39日も増え、319日となりました。

△陝西省漢中市のキャンプで夕涼みをしながら星空を楽しむ観光客

 空気がよくなって、星を見ることが生活の中の「小確幸(ささやかな幸せ)」になります。旅行プラットフォームでは、2022年7月時点で、星空ホテルと星空民泊の全体の数は2013年の10倍以上に増えました。(ヒガシ MN)

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