リスナー歴38年・杁本直正さん 「17回目の切り紙展」に込めた思い

2022-08-06 12:36:01  CRI

 「第17回中国国際放送局切り紙展」と題した展示会が7月31日に、愛知県一宮市にある木曽川資料館で無事に閉幕しました。主催は、CRIリスナー歴38年となる愛知県岩倉市にお住まいの杁本直正さん(61歳)です。

 杁本さんは小学生の頃に、母親が短波ラジオを買ってくれたことがきっかけで、15歳でアマチュア無線に目覚め、1984年にCRI日本語放送の電波に初めて出会います。以来、受信報告書と受信確認証(べリカード)の交流を続けてきました。CRI日本語放送からはベリカード、切り紙、ペナント、手紙、雑誌など届き、中でも切り紙の美しさに杁本さんは「心が惹かれた」と言います。

 「一人占めするのではなく、もっと多くの人たちに切り紙の美しさ、そして、中国と言う国に触れて頂きたい」そう思い続け、杁本さんは1997年に中日国交正常化25周年の時に、初の「中国国際放送局切り紙展」を地元、岩倉図書館で開催し、それを皮切りに、2022年までに岩倉、一宮、春日井、刈谷など愛知県各地、岐阜県各務原などで、合わせて17回の「切り紙展」を開催してきました。

 新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年は、予定開催期間を切り上げて閉幕。昨年は開催を見合わせ、完全な形での開催は2年振りとなりました。

 切り紙展に込めた思いをめぐり、電話やメールでインタビューさせて頂きました。


片付けをする前 2022年7月31日 一宮市木曽川資料館

――17回目の切り紙展が無事閉幕となりました。今のお気持ちは?

 私としては、大成功だったと思います。今回は1953年からCRI日本語放送を聞き続けている岐阜県美濃加茂市の岩田博さんの全面協力のもと、素晴らしい展示会になったと思います。岩田さんから沢山の切り紙、カレンダーなどを提供して頂きました。特記事項として、地元のラジオ、FM一宮に出演し、中日新聞の尾張版に掲載され、一宮のケーブルTV(ICC)にも出演することができて良かったです。

――地元のメディアが相次いで取り上げてくれたようですね。

 とてもありがたく思っています。中でも、中日新聞の記事を見て来場された方が多く見えました。

2022年6月8日FM一宮 サテライトスタジオにて 

6月24日付け中日新聞尾張版の紹介記事


ICC 一宮ケーブルTVの撮影クルー

 幾度となく、私が切り紙を作成していると思ったとか、どうやってこれだけの品を集めたのか?これらの品物をどう保存しているのか?など聞かれました。それだけ、関心を持って頂き、うれしい限りです。

 ――お手元には1,800点の収集品があるようですが、今回セレクトにあたり、どのような心掛けをしましたか?

 私は1984年から北京放送の日本語番組を偶然受信するようになり、その後、38年間で集めた受信確認カードが、1,000枚、切り紙600枚、その他にペナント、バッチ、カレンダー、万里の長城のしおり、年賀状、お誕生日カード、賞状など200点あります。

 今回は最近頂いた切り紙等を中心に展示しました。「切り紙展」とは言いつつも「中国」の紹介となります。来場された方が、少しでも中国に関心を持って頂ければと思います。 

――忘れられないエピソードもたくさんあったかと思いますが……

 そうですね。今回は6月、7月の土日祝日のみ、開館となりましたが、延べ187人が来場されました。できる限り会場には居るつもりでしたが、仕事の関係で会場に居られず、お会いできなかった方には大変申し訳ございませんでした。

 何よりも大勢の方たちのサポートに大変、感謝しております。展示スペースを提供してくれた木曽川資料館は、予算の関係や耐震診断の関係等で平常通りの開館に戻らないのが残念です。ここでは、今回で切り紙展4回、アマチュア無線の展示会を3回開催しています。

一宮市木曽川資料館外観(公式サイトから)

 セッティングには、木曽川資料館で手芸の展示会を開いたことのある方が丸二日間手伝ってくれました。また、展示会をするたびに県外から来てくださる方、コロナ禍の移動規制で、今回は来場されなかったのですが、わざわざお祝いの手紙をいただいた方……毎回、大勢の方たちのサポートがあっての『切り紙展』だったと思います。

――どのような方たちが来場しましたか?

 地元一宮市や近くの岩倉市、江南市、あま市の方々です。木曽川の黒田城跡を見学して、木曽川資料館に寄られた豊田市の団体、木曽川図書館でリサイクル着物の展示会を見た帰りに寄ってくれた方などもいました。県外からは、三重県亀山市や滋賀県甲賀市からもお見えになり、ありがたく思っております。家族連れが多かったようですね。1歳のお嬢さんを連れて来場した父親もいました。

一宮市からの家族連れ

木曽川資料館の近くの友人に会いに来た帰りに、見に来てくれた親子3人 

   

中日新聞の記事を見て来場したご夫妻、前の切り紙展にも見に来たことがあるそうです

来場記念の切り紙を手に笑顔ほころぶ来場者

――今後に向けてのお考えは?

 第18回の展示会ですが、未定です。木曾川資料館の展示が続きましたので、春日井市の知多公民館で開催しようか、と思っています。日本各地で、私のように中国国際放送局から送られた品物を展示する方がいることを希望します。

 私の影響で、愛知県刈谷市の田畑節生さん、滋賀県甲賀市の山田隆さんが切り紙展を地元で開催されました。喜ばしいことです。もっとたくさん現れてほしいと願っております。

(聞き手&記事:王小燕、校正:CK)

【プロフィール】

杁本直正 (いりもと なおまさ)さん  

 岩倉市新柳町・市任用職員、第一級アマチュア無線技士、CRI受信暦38年。

 1960年生まれ。
 1975年にアマチュア無線の交信を始める。1984年に中国国際放送局の日本語放送に初めて出会い、交流を始める。  

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【関連リンク】

 切り紙と電波を友好の架け橋に~CRIリスナー暦34年・杁本直正さんに聞く

 

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