【CRI時評】米国は約束を守って正しい道に戻らねばならない

2022-07-31 15:22:52  CRI

 中国の習近平国家主席は北京時間28日夜、米国のバイデン大統領と電話会談を行い、中米関係および双方が関心を持つ問題について率直な意思疎通と交流を行った。習主席は中米両大国の責任の所在について述べ、米国の中米関係についての誤判断と、中国の発展に対する誤解を指摘し、さらに台湾問題についての中国の原則的立場を述べた。バイデン大統領は中米協力を求めていくことと、対立点を適切にコントロールする考えを示し、米国は一つの中国政策を変更せず、台湾「独立」を支持しないと約束した。

 今回の会談は米バイデン政権が発足してからの5度目の電話会談であり、肝心な時期における極めて重要な電話会談だった。発展と安全保障については、新型コロナウイルス感染症による打撃とウクライナ危機という地政学上の衝突という「二大足かせ」の影響が絶えず増大しつつある。世界が錯綜した波乱に直面している状況にあって、国際社会は中米両国に、対立点をきちんとコントロールし、世界の平和と安全を守り、世界の発展をリードする役割りを果たすことを期待している。

 世界は、習主席が今回の電話会談で、台湾問題についての中国の原則的立場に重点を置いて論じたことに注目した。このことは、台湾問題が中米関係において最も重要で、最も敏感な問題であるだけでなく、米国の絶え間ない挑発によって台湾海峡問題でリスクが高まりつつあることを反映している。米国は、台湾問題をうまく処理しなければ中米関係に破壊的な影響が及ぶことを認識せねばならない。米国は、一つの中国政策を堅持し「台湾独立」を支持しないと何度も約束した以上、言ったことを必ず実行せねばならない。言葉と行動を違えることは許されない。

 キッシンジャー博士は最近になり取材に対して、米国は中国と「終わりなき対決」をすべきでないと述べた。この理性的な発言は、米国の政権担当者が耳を傾ける価値があるものだ。中国は一貫して、習主席が提出した相互尊重、平和共存、協力とウィンウィンという三原則に基づいて、中米関係を発展させてきた。米国も対中戦略を是正し、バイデン大統領が対中関連で約束した「四不一無意(四つのノーと1つの意図せず)」、すなわち「新冷戦を求めない」「中国の体制変更を求めない」「同盟関係の強化を通じて中国に対抗することを求めない」「台湾独立を支持しない」と「米国は中国と衝突することを意図しない」を、現実の行動をもって実現すべきだ。台湾問題については言動を特に慎重にして、情勢が危険な境地に至ることを回避すべきだ。(CRI論説員)

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