【CRI時評】米英の度重なる暴力行為に正義の裁きを

2022-07-19 15:11:33  CRI

 西側の侵略者による罪のない民間人への暴力はどれだけ残酷か。英BBCはこのほど、アフガニスタンに駐留していた英軍による暴力行為について明らかにした。そこで行われていた恐るべき「殺人競争」は、良識のない殺りくであり、両手いっぱいの鮮血と罪悪であり、恥知らずな隠蔽(いんぺい)と責任逃れだ。

 BBCが、英軍の報告書やメール、現場に残された弾丸が入って突き抜けた痕の写真などの証拠について調査したところ、英特殊空挺部隊(SAS)の隊員が拘束された捕虜や非武装の民間人を度々殺害し、殺害人数の多さを互いに競い合うことまでしていたことが分かった。部隊の1つは6カ月間の駐留期間中、54人を不法に殺害した疑いがあるという。また、関連部隊が現場を偽装し、長官が把握した事実を届け出なかったなどの疑いがあることも分かった。

 こうした犯罪行為が暴露されると、英国防省は、謝罪も問責もしないばかりか、かえって悪事をかくまおうとした。英紙ガーディアンは社説で、英軍兵士がアフガニスタンで戦争犯罪を行ったことは現時点での証拠から明らかだが、イラクでの英軍兵士による戦争犯罪を巡り、2020年に国際刑事裁判所(ICC)が見つけ出した証拠に基づくと「これは驚くべきことではない」と指摘している。

 実際、罪のない人をむやみに殺しているのは英軍だけではない。オーストラリア国防省は2020年12月に発表した調査報告書で、同国軍がアフガニスタンに駐留していた期間中に民間人を虐殺した反人類的な行為を詳細に紹介している。

 米国に至っては、アフガニスタンに侵攻してからの20年間で民間人3万人を含む17万4000人の命を奪った。米紙ニューヨーク・タイムズは2021年12月、調査報道ジャーナリストのアズマット・カーン氏による長編記事を連載し、戦争で多数の民間人を殺害した米軍の内幕を明らかにした。あるまとめによると、米軍はこの20年間にイラク、アフガニスタン、シリア、イエメンで9万回余りの空爆を行い、それによって少なくとも4万8000人の民間人が命を落とした。

 こうした西側の国々がさらに悪質なのは、犯罪行為が暴露されてもあの手この手で責任逃れをすることだ。

 「皮がなくなったら毛はいったいどこに付くのか」という言葉があるが、人がなくなったら権利はいったいどこに付くのか。米英豪などはよく「人権」擁護を口にするが、海外で罪のない人をむやみに殺す犯罪行為についてどう説明するのか。そうした国々が繰り返す暴力行為は全人類への犯罪であり、正義の裁きを受けなければならない。国際社会は追求の手を緩めず、何の罪もないのに失われた命のために正義を取り戻さなければならない。

  正義は「遅刻」するかもしれないが「欠席」はしない。(CRI論説員)

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