北京
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タリム盆地におけるコンデンセートの生産現場
中国石油(CNPC)は18日、タリム盆地のコンデンセート生産量が累計1億5000万トンを突破したと発表しました。コンデンセートとは地層内では気体状で存在する炭化水素で、地上に取り出すと油とガスに分離する資源のことです。CNPCによれば、天然ガス1000立方メートルが原油1トンに相当するとして算出すれば、年産量は原油換算で1200万トンを突破したとのことです。
タリム盆地に存在するコンデンセートのほとんどは地下7000メートルから8000メートルにある岩石の隙間に埋蔵されています。採掘は非常に難しく、掘削業界での技術面の難易度を示す13種の指標のうち、7種が世界1にランクづけされるものです。CNPCは超深度と超高圧という二重の困難を持つコンデンセート田の開発において、技術上の鍵となる難題を克服しました。
中国タリム油田探査開発研究院天然ガス所の陳東所長は「タリム油田では現在までに14カ所の深層コンデンセート田の開発に成功した。ガスの年産量は140億立方メートル、原油の年産量は150万トンに達している」と述べました。
世界のコンデンセート資源は主に中央アジアやロシア、北米などに分布しています。多くの場合には埋蔵深度が地下1500メートルから4000メートルで、中浅層常圧ガスに分類されています。これに対して中国に存在するのは深層コンデンセートがほとんどで、80%以上がタリム盆地に集中していることが判明しています。タリム油田では10年来、採掘は困難とされていた7億トンを効果的に採掘したことによって、国のコンデンセート工業の大規模化に大きく貢献してきました。(朱、鈴木)