“魯迅”を一杯ください! 文学の香りただよう文豪カフェ

2022-07-15 13:43:47  CRI

 「文豪のインクが飲める!」

 これは最近、ネットで話題のカフェ「朝花夕拾」へのレビューコメントです。

 このカフェにはちょっと長い正式名称があって、「朝花夕拾文創咖啡供銷社」というそうです。後ろの部分を日本語に訳すと「文化クリエイティブコーヒー購買販売協同組合」となります。なんだか遊び心を感じますね。 

 では、前の部分の「朝花夕拾」は何かというと、魯迅の小説のタイトルです。この作品は、魯迅の少年時代と青年時代の思い出がベースになっていて、彼の性格や考え方が形成された経緯に触れることができます。

 子供時代の生活から、南京行き、日本留学、帰国後の教師としての経験、そして半封建半植民地の時代に直面した不条理……、それと同時に、旧中国において暗中模索し、光明を探し求める青年の希望が描かれています。中国では知らない人がいないほど有名な小説です。

 ちなみに、この当時のできごとは、前回の記事【築104年の北京大学紅楼で想う、建党101年の歴史】でご紹介した北京大学紅楼の展示でも知ることができます。

 さて、このカフェ「朝花夕拾」の人気はすさまじく、店内での飲食が自粛ムードの中でも、ひっきりなしに注文が入っています。私の後ろに並ぶ紙袋はすべて、デリバリーやテイクアウトの注文の品です。   

 私たちが注文したのは「魯迅コーヒー」とアイスラテです。 

 どうですか、このカップ! 文豪の肖像が、とってもキュートにデザインされています。カップだけでなく、ラテアートもこのこだわりよう。   

 店内では小説やグッズも販売されています。魯迅や中国文学、そして中国の革命に興味がある方なら、ぜひ一度は足を運んでほしいカフェです。

 朝花夕拾文創珈琲供銷社(カフェ)

 場所:北京市東城区朝陽門内大街166号

 営業時間:8:30〜17:00

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