北京
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中国科学院昆明動物研究所が作成した論文が14日発行の生命科学誌『カレント・バイオロジー』に掲載されました。同論文は、1万4000年前に生きた馬鹿洞人と、12万6000~1万1700年前の後期更新世のアメリカ大陸先住民のゲノムが似ていることを明らかにしました。
馬鹿洞遺跡は1989年に雲南省南部の紅河ハニ族イ族自治州の蒙自市郊外の黄家山で発見され、ヒトの頭蓋骨、下顎骨、大腿骨などの化石30点以上が出土しました。
これまでの研究で、アメリカ大陸先住民は東アジアと中央アジアに起源をもつことが明らかになっています。
1万4000年前の馬鹿洞人女性の想像復元図
馬鹿洞人の頭蓋骨から検出されたDNA分析でも、古いアメリカ先住民のゲノムと類似点があることが示されました。(ジョウ、鈴木)