中国初の無人石油・天然ガス生産プラットフォーム、海上設置完了

2022-07-15 10:32:00  CRI

   中国海洋石油集団(CNOOC)は、中国初の無人石油・天然ガス生産プラットフォームの上部構造物がこのほど、珠江口盆地での海上設置を完了したことを明らかにしました。これは、中国の海洋石油・天然ガス設備の設計・建造の標準化・スマート化レベルがいっそう向上したことを意味しています。

△「恩平10-2」プラットフォームの海上設置現場

  無人プラットフォームは駐留作業員がいない石油・ガス生産プラットフォームのことです。「恩平10-2」プラットフォームは現時点で、中国国内で最もスマート化が進んだ海上無人プラットフォームです。油水処理システムや、共用システム、生活棟、モジュール式掘削機などの大型設備をカットしたため、プラットフォームの重量は従来のプラットフォームの3分の1にとどまり、デッキ面積は2分の1となり、施設・設備のメンテナンス作業量が3割削減されて、毎年1000万元(約2億560万円)以上のメンテナンスコストが節約できます。無人プラットフォームは、従来の開発モデルでは経済性の悪い石油・ガス貯留層の開発に有利ですが、無人化のため、プラットフォームのスマート化や設備の安定性などには高い要求が課せられます。 

 「恩平10-2」プラットフォームは稼働後、遠隔操作での坑井観測、坑井圧縮、生産再開能力を備えており、「ワンクリック置換」で陸上から海上施設に対する遠隔モニタリングや安全な操業停止などの操作が可能な上、石油・天然ガスの処理能力も従来の無人プラットフォームの数倍に引き上げられることで、台風期間中も正常に稼働できるようになり、生産量の損失を回避できるということです。(ZHL、坂下)


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