中国大陸部映画興行週間ランキング(2022.6.27–2022.7.3)

2022-07-06 23:44:24  CRI

 ワンツースリーは前週のまま、1位は中国版『おくりびと』とも言える『人生大事(Lighting Up The Stars)』に。興行収入8億元(約160億円)に迫り、すでに8億元を上げているハリウッド大作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(中国題:侏羅紀世界3)』を超える勢いを見せています。また、葉月抹茶の漫画作品『一週間フレンズ。』の実写版映画『一周的朋友(One Week Friends)』が3週連続トップ3入りを果たし、興行収入はついに1億元(約20億円)を突破。さらに、6週連続エントリーのロングヒットを記録している『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ)2021(中国題:哆啦A夢:大雄的宇宙小戦争2021)』はワンランクアップしてトップ5に返り咲き。興行収入1億元台に迫っています。

単位:万元

~作品紹介~

【1位】人生大事(Lighting Up The Stars)
公開日:2022年6月24日
監督:劉江江(リウ・ジアンジアン)
主演:朱一龍(ジュウ・イーロン)楊恩又(ヤン・エンヨウ)王戈(ワン・ゴー)劉陸(リウ・ルー)羅京民(ルオ・ジンミン)呉倩(ウー・チェン)

 注目作『人生大事(Lighting Up The Stars)』が2週連続で1位に!中国版『おくりびと』とも言える、葬祭業をモチーフにしたこの作品は、平遥国際映画祭の新人監督をサポートする投資プ ロジェクトに選ばれた作品です。納棺師の莫三妹が、ある納棺の仕事をきっかけに、孤児になった女の子・小文と出会ったことで人生を大きく変えていく物語です。日本公開は未定です。

【2位】ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(中国題:侏羅紀世界3)
公開日:2021年6月10日
監督:コリン・トレヴォロウ
主演:クリス・プラット ブライス・ダラス・ハワード サム・ニール ローラ・ダーン ジェフ・ゴールドブラム ママドゥ・アティエ ディワンダ・ワイズ

 「ジュラシック・ワールド」三部作の3作目にあたる待望の完結編『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(中国題:侏羅紀世界3)』。「ジュラシック・パーク」シリーズの6作目である本作は、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年)から4年ぶりとなる続編。前作で恐竜が解放されてから4年後、中生代を彷彿とさせる光景が広がる世界で、恐竜と人類の共存が大きな課題となる中、主人公・オーウェンたちが恐竜の保護を目指す様子が描かれています。日本では、7月29日に公開予定です。

【3位】一周的朋友(One Week Friends)
公開日:2022年6月25日
監督:林孝謙(ギャビン・リン)
主演:趙今麦(ジャオ・ジンマイ)林一(リン・イー)瀋月(シェン・ユエ)汪佳輝(ワン・ジャーホイ)范詩然(ファン・シーラン)張宸逍(ジャン・チェンシャオ)

 日本の漫画作品『一週間フレンズ。』を原案にした『一周的朋友(One Week Friends)』がトップ3をキープ!原作のストーリーの舞台を中国に置き換えた内容となっており、高校生の徐又樹と仲間たちが、「1週間で友達との記憶を無くしてしまう」というクラスメイトの林湘之をサポートする中で、林の記憶喪失の原因が明らかになっていくというもの。

【4位】你是我的春天(Ode to the Spring)
公開日:2022年7月1日
監督:周楠(ジョウ・ナン)張弛(ジャン・チー)田羽生(ティエン・ユイション)董越(ドン・ユエ)饒暁志(ラオ・シャオジー)
主演:周冬雨(チョウ・ドンユィ)尹昉(イン・ファン)宋小宝(ソン・シャオバオ)潘斌龍(パン・ビンロン)王景春(ワン・ジンチュン)趙今麦(ジャオ・ジンマイ)

 中国を代表する俳優・陳道明(チェン・ダオミン)がエグゼクティブ・プロデューサーを、トップ俳優・黄渤(ホァン・ボー)がプロデューサーを務めるオムニバス映画『你是我的春天(Ode to the Spring)』が、7月1日に一般公開スタート! コロナ禍を背景に、家族や友人、恋人など大事な人を守るためにたくましく生きる人々の群像を描くもので、周楠(ジョウ・ナン)、張弛(ジャン・チー)、田羽生(ティエン・ユイション)、董越(ドン・ユエ)、饒暁志(ラオ・シャオジー)という5人の監督がメガホンをとっています。主演は、『少年の君(原題:少年的你)』(2019)など映画女優として大活躍中の周冬雨(チョウ・ドンユィ)や、『ペガサス 飛馳人生』(2019)などの尹昉(イン・ファン)、『在りし日の歌(原題:地久天長)』(2019)でベルリン国際映画祭最優秀男優賞に輝く王景春(ワン・ジンチュン)、『一週間フレンズ。』中国版リメイクの主演に抜てきされた若手女優の趙今麦(ジャオ・ジンマイ)など。

【5位】映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ)2021(中国題:哆啦A夢:大雄的宇宙小戦争2021)
公開日:2022年5月28日
監督:山口晋
主演:水田わさび 大原めぐみ かかずゆみ 木村昴 関智一 朴璐美 梶裕貴 諏訪部順一 松岡茉優 ミルクボーイ 香川照之

 『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ)2021』が中国大陸でロングラン上映中!本作は同シリーズ通算41作目で、1985年に制作された大長編シリーズの6作目『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』のリメイク作品に当たります。ドラえもんの劇場作品のリメイクは『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』(2016年)以来6年ぶりとなりました。本作では、ピリカ星の大統領と出会ったのび太やドラえもんが大統領を狙う反乱軍に立ち向かう様子を描くもので、監督は「超劇場版ケロロ軍曹」シリーズなどの山口晋。

【6位】モンスター・ホテル 変身ビームで大パニック!(中国題:精霊旅社4:変身大冒険)
公開日:2022年4月3日
監督:デレク・ドライモン ジェニファー・クラスカ
主演:セレーナ・ゴメス キャスリン・ハーン スティーヴ・ブシェミ モリー・シャノン デヴィッド・スペード キーガン=マイケル・キー フラン・ドネシャー アンディ・サムバーグ

 2012年に公開されたコメディアニメシリーズ『モンスター・ホテル』の第4弾に当たる『モンスター・ホテル 変身ビームで大パニック!(中国題:精霊旅社4:変身大冒険)』がロングヒット中。モンスターたちのために作られたモンスター・ホテルを舞台に、その支配人のドラキュラと人間であるジョナサンの「種族」を越えた友情と絆をユーモアたっぷりに描いた、冒険と感動に満ちた大人気シリーズですが、今作では、ヴァン・ヘルシング教授の発明品「変身ビーム」によって、ドラキュラと仲間のモンスターたちが人間になってしまい、逆に人間のジョナサンがモンスターになってしまうという大パニックが描かれています。

【7位】バッドガイズ(中国題:壊蛋聯盟)
公開日:2022年4月29日
監督:ピエール・ペリフェル
主演:サム・ロックウェル マーク・マロン クレイグ・ロビンソン アンソニー・ラモス オークワフィナ リチャード・アイオアディ ザジー・ビーツ リリー・シン アレックス・ボースタイン

 ドリームワークスのアニメ映画『バッドガイズ(中国題:壊蛋聯盟)』が中国でロングヒット中! ピエール・ペリフィルの長編監督デビューとなったこの作品は、同名の児童書シリーズを原作としており、リーダーのミスター・ウルフをはじめ、スネーク、タランチュラ、ピラニア、シャークで結成された「アニメ史上最強の怪盗ドリームチーム」の活躍を描くクライム・コメディです。日本では年内に公開される予定です。

【8位】神探大戦(Detective VS. Sleuths)
公開日:2022年6月24日
監督:韋家輝(ワイ・カーファイ)
主演:劉青雲(ラウ・チンワン)蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)林峯(レイモンド・ラム)李若彤(カルメン・リー)

 『マッスルモンク』(2003)などで知られる中国香港の名監督、韋家輝(ワイ・カーファイ)の最新作は、中国香港を代表する名優、劉青雲(ラウ・チンワン)が主演を務めるクライムサスペンス『神探大戦(Detective VS. Sleuths)』。本作は、同じく韋家輝と劉青雲のタッグによる『MAD探偵 7人の容疑者(原題:神探)』(2007)から15年ぶりとなる姉妹編で、物語に関連性はありませんが、主人公はいずれも奇行で周りに迷惑をかけながらも事件捜査に定評のある名探偵(神探)です。『MAD探偵 7人の容疑者(原題:神探)』は、2007年の第20回東京国際映画祭「アジアの風」部門や2008年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭に出品されたほか、2011年2月に劇場公開も果たしました。今作で劉青雲が演じる名探偵が挑む相手は、数々の凶悪事件を起こした犯罪グループ、その名も「神探」。作中で描かれる事件は全て香港で実際に起こった事件だということです。名探偵と同時に犯罪グループの捜査に当たる刑事コンビは、女子デュオ「ツインズ」の一人、蔡卓妍(シャーリーン・チョイ)と香港芸能界で活躍している人気歌手で俳優の林峯(レイモンド・ラム)が演じています。日本公開は未定です。

【9位】暗恋·橘生淮南 (My Blue Summer)
公開日:2022年6月2日
監督:黄斌(ホァン・ビン)
主演:張雪迎(チャン・シュエイン)辛雲来(シン・ユンライ)伍嘉成(ウー・ジャーチェン)劉琳(リウ・リン)辣目洋子(ラームー・ヤンズー)

 今年の「520映画」である『暗恋·橘生淮南 (My Blue Summer)』がトップ10をキープ。本作は若者に大人気の女性作家・八月長安(バーユエチャンアン)の同名恋愛小説の映画化で、八月長安自身が脚本を担当しています。同じく八月長安の小説を映画化した『最好的我們(My Best Summer)』(2019)の姉妹編で、高校時代から密かに思いを寄る男の子に、同じ大学に進学したあとも告白できずにいる女の子の恋心と成長を繊細に綴ったものです。

【10位】鄧小平小道(The Man Of People)
公開日:2022年4月22日
監督:雷献禾(レイ・シェンハ―)廬奇(ルー・チー)
主演:廬奇(ルー・チー)

 中国の改革開放の立役者である鄧小平氏が南昌で過ごした日々を綴った『鄧小平小道(The Man Of People)』が公開中。これまで何度も鄧小平役をこなしてきた廬奇(ルー・チー)が、監督と主演を務めています。(ミン・イヒョウ、謙)

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