「地熱科学普及公益展」が北京で開催

2022-07-06 12:44:44  CRI

 地熱科学普及公益展が4日、北京市内の中国科学技術館で始まりました。同展では地熱エネルギーに関する基礎的な科学知識や地熱産業の概況、低炭素の未来を中心に、地熱エネルギー分野のイノベーションの成果が紹介されています。会場には「地球中心部から湧いた熱」、「産業の熱気」、「低炭素の熱い潮流」という3つの展示エリアが設けられ、マルチメディアやバーチャルリアリティー技術(VR)を利用して地球内部の構造、地熱エネルギーの発生源および発電、暖房などの状況が紹介されています。  

△「産業の熱気」展示エリア 

 「産業の熱気」エリアでは、「地熱貯留層の熱循環」というコア技術がLEDラインライトのシミュレーションによって展示されています。その方式ではまず、生産井と還元井を科学原理に基づいて配置します。生産井で採取された地熱流体は地熱ステーションに送られ、熱交換器を通じてユーザーの暖房システムに熱が送られます。地熱供給側とユーザー側は非接触で熱交換を行います。使われた蒸気や熱水は最後に、還元井を通して地下に戻され、貯留層における熱循環を実現し、「熱はいただき水は消耗しない」ことで資源の持続可能な利用を確保しています。

  地熱は再生可能なクリーンエネルギーです。中国政府が打ち出した「ダブルカーボン(カーボンピークアウトとカーボンニュートラル)」目標と結びつけられたこの展示会は、地熱とは何か、何に使えるか、さらに「ダブルカーボン」の潮流の中でいかに役割を果たせるかといった知識を、市民に理解してもらうことを目的としています。(ZHL、鈴木)

 

 


 

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