【CRI時評】「一国二制度」の実践の成果が認められた理由

2022-07-02 12:09:07  CRI

 1997年7月1日午前0時、中国政府は香港に対する主権行使を回復し、「一国二制度」の創造的構想が香港に定着し、新たな政治的実践が正式に始まった。これは人類の政治理論と実践の偉大な試みと言える。

 「一国二制度」はなぜこれほど強力な生命力を持っているのだろうか。

 それはまず香港が復帰した後に再び国家統治体系に組み入れられ、中央政府が「一国二制度」の方針を根本的指針とする特別行政区憲制秩序を確立し、憲法と基本法の実施に関連する制度と仕組みを不断に改善し、この方針が長期にわたって安定的に実施されることを保証したことにある。

 事実、香港国家安全維持法の実施から、香港の選挙制度の改善、「愛国者による香港管理」の原則の貫徹に至るまで、新時代における「一国二制度」実践が充実・発展したことは、「一国」の原則が堅固になるほど、「二制度」の優位性がますます明らかになることをはっきり示している。

 この10年間、上海と香港の株式市場相互乗り入れ制度「滬港通」、深センと香港の株式相互取引制度「深港通」、中国本土と香港間の債券相互取引制度「債券通」を打ち出し、香港が人民元の国際化の中で重要な役割を果たすことをサポートした。また、香港の「一帯一路」建設への参加の推進から第14次五カ年計画綱要における香港の「8つの中心」の位置づけの明確化に至るまで、中央政府は香港のために大きな発展のチャンスを作り出した。

 返還から25年経った香港がすばらしい成果をあげたことは、「一国二制度」が実践によって繰り返し検証され、国家・民族の根本的利益に合致し、香港・マカオの根本的利益に合致し、14億余りの祖国人民の力強い支持を得て、香港・マカオの住民から一致して擁護され、国際社会からもあまねく賛同されていることを十分に物語っている。習近平国家主席が香港の祖国復帰25周年祝賀大会および香港特別行政区第6期政府就任式典で述べたように、「このような素晴らしい制度は末長く堅持しなければならず、変更する理由はない」。

 「一国二制度」の方針を全面的かつ正しく貫徹すれば、香港は長期的な繁栄と安定を保つだけでなく、中国の現代化国家全面的建設にも大きく貢献でき、さらに「スーパー連絡窓口」としての役割をしっかり担って、国際社会がより多くの中国のチャンスを分かち合うことができるようになることが予想される。(CRI論説員)

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