【観察眼】国民の満足度が世界最高の政党はいかにして形成されたのか

2022-07-01 21:53:05  CRI

 米ハーバード大学は2020年に発表した、10年以上かけて行った調査結果をまとめたリポートで、中国国民の共産党と政府に対する満足度は長年にわたり90%以上を維持していることを明らかにした。また、英国の学者であるケンブリッジ大学元研究員のマーティン・ジャック氏は昨年(2021年)に発表した文章で、中国共産党を「過去100年間において世界で最も成功した政党であることは間違いない」と評価し、「過去の実績やガバナンス能力、変革能力を考えれば、中国共産党は今後も中国のリーダーであり設計者でありつづける」と記述した。

 101年にわたる風雪の道を歩んできた中国共産党は、いったい何によって中国国民の最も広範な支持と擁護を得ているのだろうか。その答えは、以下の小さな事例から見出せるかもしれない。

 今年初め、新疆の牧畜民が胸の共産党員バッジを示す動画が中国のSNSで話題になった。新疆にドライブ旅行に行った観光客の車が運悪くぬかるみにはまっていたところ、地元の牧畜民2人が援助の手を差し伸べて車を抜け出させた。観光客は牧畜民に謝礼金を支払おうとしたが、牧畜民は手を振って拒否し、胸につけていた共産党員バッジを誇らしげに見せた。この牧畜民は後日、取材に対して「私は中国共産党員です。人のためになること、人を助けることに尽くすのは党員としての責任であり義務でもあります。私の願いは人々や故郷、さらには国に役立つことをより多くすることです」と話した。

 これこそ、最も平凡で最もありふれた中国共産党員だ。人々が困難にぶつかった際、共産党員は常に身を挺して真っ先に助ける。「人民に奉仕する」という理念を胸に刻んでおり、常に人民を最優先する。2020年に突如発生した新型コロナウイルス感染症の大流行に際し、中国共産党は、どんなに大きな代価も惜しまずに、人民の命の安全と健康を最大限に守ってきた。生後わずか30時間の赤ちゃんから100歳を超えたお年寄りまで、わずかな望みさえあれば全力で救助した。また中国共産党員は最前線に立って新型コロナと戦う主力だ。2020年9月までに延べ3900万人余りの共産党員が感染症対策の最前線で活躍し、1300万人余りの党員がボランティアに参加した。武漢を支援した医療関係者4万3000人のうち、共産党員は半数以上の2万4000人だった。最も危険な場所、最もつらい環境、あるいは、最も助けを必要としている場所には常に、共産党員が奮闘する姿がある。このような人たちが人民から支持されるのは当然ではないだろうか。

 中国共産党の指導の下で、中国は経済の急速な成長と社会の長期安定という2つの「奇跡」を創出した。8億人以上が貧困からの脱却に成功し、14億人が現代化に向かっている。その結果、中国は西側の先進国が数百年をかけて遂げた発展を、わずか数十年で実現させた。貧困脱却事業では、共産党員が先頭に立った。重慶市巫山県下荘村の毛相林書記は43年にわたり辺鄙(へんぴ)な山村に駐在し、村民を率いて7年をかけて断崖絶壁に長さ8キロの道路をつくった。同時に農村観光を推進してきたことにより、村民1人当たりの事実上の所得は、道路整備前の43倍にまで増えた。広西チワン族自治区百色市百ニ(「ニ」は土へんに「尼」)村の駐村第一書記(政府機関や国有企業などから貧困村に派遣され、現地の党組織の責任者を務める優秀な党幹部)の黄文秀氏は、村全体の貧困脱却を助けるために、村民を1軒1軒訪問し、事業を起こし、資金を調達し、専門家を招いた。村民を組織して産業興しに尽力することで、88世帯の貧困状態からの脱出を助けた。しかし、黄氏は仕事に向かう途中、鉄砲水に遭遇して殉職した。30歳の若さだった。貴州省黔南州麻懐村の鄧迎香書記は村民を率いて13年かけて、石を肩で担ぐなどして山を切り開き、216メートルのトンネルを掘削した。このトンネルにより、以前には2時間以上もかかっていた外の世界に行くのにかかる時間は15分にまで大幅に短縮された。これらを実現させた中国共産党が人民から愛されるのも当然ではないだろうか。

 中国共産党は中国人民から熱い支持を受けているだけでなく、ますます多くの海外の学者や組織から認められている。それは、中国共産党が全身全霊で中国人民に尽くすことはもちろん、大国としての責任や世界的な視点に立って人類全体のための事業に取り組んでいるからだ。中国共産党が率いる中国は、世界の経済成長への貢献率が30%を超え、国連分担金と平和維持予算の世界第2の拠出国となった。安保理常任理事国の中で平和維持要員を最も多く派遣している国でもあり、テロ対策や貧困削減、気候変動対応など世界的な課題への取り組みに貢献してきた。

 中国共産党の創立から今日まで101年の月日が流れた。発足当初わずか50人余りだった党員数は今や9671万2000人にまで増加した。世界最大の政権担当政党になれたのは、全身全霊で人民に奉仕するという主旨を貫いてきたからだ。現在の世界では、各国が手を携えて人類の生命と健康を守り、景気回復を促進し、平和と安定を守ることが急務だ。そのために中国共産党は中国人民を率いて貢献していく考えだ。(CRI日本語部論説員)

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