多極化に向かう世界での中国共産党の役割に期待=元神奈川県副知事

2022-06-29 22:18:05  CRI

 この7月1日で中国共産党は創立101周年を迎えます。元神奈川県副知事でアジアサイエンスパーク協会名誉会長の久保孝雄氏は、中国共産党が中国の国家建設と世界の多極化に果たしてきた貢献について、前向きに評価しています。

 久保氏は28日に中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)のインタビューに応え、1949年10月に中国共産党が政権政党となってからの73年間を振り返り、「中国は多くの困難と犠牲を経て、共産党の指導のもとで巨大な発展を遂げた。今や地球と人類の運命に大きな責任と影響力を持つ国になった」と示しました。


久保孝雄神奈川県副知事・アジアサイエンスパーク協会名誉会長(提供写真) 

 そのうえで、「今の世界は、国際政治と国際経済の面で大変革が起きている最中にある。中国を筆頭に、新興国と途上国が大きく台頭し、世界は多極化してきた。米欧優位であった経済面においても、中国は世界2位に食い込み、米国を抜いて世界一になる傾向にある。この二つの大変革の推進力はいずれも中国で、奇跡的とも言える中国の歴史的台頭と躍進をリードしてきたのが中国共産党だ」と指摘しました。その中でも、1978年以降に中国で始まった改革開放と社会主義市場経済の確立については、「人々の創造力を解き放ち、空前の規模と速度で経済発展を実現し、米国と並ぶ大国にまで成長させ、中国の世界的存在感を高めた」とその功績を高く評価しました。

 また、中国共産党の力の源泉は9000万人の党員が14億人の声を聞き、要求を汲み上げてきたことにあるとし、「『実事求是』による社会主義理論の発展の成果でもある」との分析を語りました。

 新型コロナウイルスのパンデミックが続く状況を踏まえて、久保氏は「6月末現在、人口3億3000万の米国が感染者8660万人、死者101万人であるのに対し、人口14億人の中国は感染者211万人、死者1万4623人だ」と数字を挙げ、「コロナ対策で中国は世界主要国の中で最も成功している国だ。それだけでなく、マスクなどの医療用品や人工呼吸器などの医療器具、さらに大量のワクチンを途上国に提供、支援し、国際貢献の面でも大きな役割を果たしている」と評価しました。

 世界で局地的な紛争が続いている現状に触れた際には、「米国が覇権防衛のためになりふり構わず、世界中に分裂と対立を持ち込んでいるのに対し、中国は『一帯一路』、人類運命共同体、文明間対話を提唱し、人類の明るい未来を指し示している」と「真の大国」の姿を見せている中国の取り組みに期待を寄せました。

 さらに、「多極化時代の新しい世界秩序の中でBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)やSCO(上海協力機構)の役割が大きくなり、『一帯一路』や人類運命共同体といった取り組みが地球と人類の未来にとって、かけがえのない目標になっていく。中国人民と中国共産党の一層の奮闘、躍進を期待する」とメッセージを寄せました。(構成:王小燕、校正:梅田謙)

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