北京
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中国の石油大手、中国石油天然ガス株式会社傘下の華北油田公司の建設によって、山西省南部の沁水盆地に中国で初めてとなる年間20億立方メートル以上採掘できる炭層メタンガス田が完成しました。今後3年間の年間採掘量は30億立方メートルに達する見込みです。
炭層メタンガス(コールベッドメタンガス)は、石炭層に貯留されたメタンを主な成分とする天然ガスです。その採取は、炭鉱におけるガス爆発事故の削減、天然ガス供給の拡大、環境汚染の軽減に大きな意義があるとされています。
沁水盆地に建設された炭層メタンガス田の面積は3000平方キロ余りで、埋蔵されているメタンガスの量は6000億立方メートルと推定されています。
なお、山西省は中国の中でも炭層メタン資源が豊富で、開発潜在能力の高い地域の一つです。省内において、地下2000メートルまでに埋蔵している炭層メタンの量は全国の約3分の1を占める約8兆3100億立方メートルだということです。(鵬・井上)