中国初のメタノール二重燃料エコ船舶が引き渡し

　中国の造船大手、中国船舶グループ（CSSC）の支社、広船国際が建造した4万9900トン級のメタノール二重燃料の化学製品輸送船がこのほど広州で引き渡されました。これは、中国で初めて建造されたメタノール二重燃料動力のエコ船舶となります。

　この船はメタノール二重燃料の駆動システムを採用し、燃料油やその水和物、メタノールやその水和物の4種類の燃料モードを採用して駆動することができます。同時に、導管の前部配置、プロペラ効率改善装置（PBCF）など多数の省エネ装置を配置し、駆動効率を効果的に向上させ、エネルギーを節約し、船舶の運行コストを下げることができます。試験航行の検証を経て、75%の炭素排出、15%の窒素排出、99%の硫黄と粒子状物質排出を減らすことができます。

　CSSC広船国際の関係責任者によりますと、同社では現在、二重燃料船の注文数がすでに38隻に達し、メタノール二重燃料のほか、LNG（液化天然ガス）二重燃料、電池ハイブリッドなどを採用して駆動する船舶もあるということです。（Mou、野谷）