【CRI時評】「中国の提案」がグローバル発展イニシアチブの実行を後押しする

2022-06-19 14:21:47  CRI

 中国の習近平国家主席は17日、第25回サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)の総会にオンライン形式で出席し、あいさつした。習主席は、「グローバル発展イニシアチブの実行を推進し、平和で繁栄する素晴らしい未来を共に創造し共に分かち合わなければならない」と強調した上で、「発展に有利な環境を創出する」「パートナーシップを促進し発展させる」「経済グローバル化プロセスを推進する」「イノベーションによる駆動を堅持する」という四つの行動案を打ち出した。

 グローバル発展イニシアチブは、習主席が2021年9月の第76回国連総会の一般討論演説で打ち出したもので、その中核となるのが、発展優先、人民中心、普遍的恩恵・包容、イノベーションによる駆動、人と自然の調和・共生、行動志向をそれぞれ堅持して、グローバル発展運命共同体を構築することだ。

 現在、新型コロナウイルス感染症が依然として全世界をかき乱し、ロシアとウクライナの衝突が国際情勢の混乱を激化させ、米国など西側による対露極限制裁が全世界の産業チェーンとサプライチェーンおよびエネルギー、金融、食糧の安全保障に大きな打撃を与えている。米国など西側国家はまた、自分だけの利益のために、後のことを顧みず過度に緩和的なマクロ経済政策を策定したり、貿易・投資の障壁を引き上げてグローバル化の足をすくって陥れようとしたりして、全世界の人々、特に低所得層に重い負担を強いている。国際NGOオックスファムは5月に発表した報告書で、今年全世界で2億6300万人が極度の貧困状態に陥る恐れがあると指摘した。国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」は、いまだかつてない試練に直面している。

 それらを踏まえて、習主席はあいさつで、「グローバル発展イニシアチブの実行の推進」を呼びかけるとともに具体的な案を出して、共同発展の実現を願う人々の心からの期待に応えた。サンクトペテルブルク国際経済フォーラムで発せられた中国の声は、グローバル発展イニシアチブの実行を推進するために、中国には自身の考えがあるだけでなく、具体的行動を取り続け、発展の成果が世界各国により良くより公平にもたらされることを表明した。(CRI論説員)

 

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