北京
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23/19
シンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で、カナダのアナンド国防相は「中国軍機がカナダ軍機に異常接近した」と発言しました。これを受け、中国外交部の汪文斌報道官は13日の定例記者会見で、「中国には『悪人は先に訴える』ということわざがある。カナダ側の発言はこのことわざ通りだ」と批判しました。
汪報道官は、「基本的な事実としては、遠方から飛来したカナダ軍機が中国領空に接近し、トラブルを引き起こしたのであり、中国軍機がカナダ近辺まで飛行したのではない。脅威を受けたのは中国であり、カナダではない」と訴えました。
さらに、「カナダ側は、カナダ軍機の飛行は国連安保理の朝鮮に対する制裁決議の実施だと主張している。しかし、関連の安保理決議は、いかなる国にも他国の管轄する海域や空域に軍事力を配備し、監視活動を行う権限を与えてはいない。カナダ軍機の行動は主権国家に対する挑発行為だ」と強調しました。
汪報道官はまた、「カナダ軍機は繰り返し中国領空に接近し、高頻度、広範囲で、往復での異常接近という挑発行為を行っている。この区域には中国の民間航空路線が密集しており、カナダ軍機によって民間航空機の運行は大きく混乱し、飛行の安全が深刻に脅かされた」と述べました。
汪報道官はカナダ側に対し、客観的な事実を尊重し、国連安保理決議を名目に中国の主権と安全を脅かす行為を直ちにやめるよう促しました。(Lin、MN)