伐採・放牧禁止による中国の森林地区生態 好調継続

2022-06-11 14:51:17  CRI

 内蒙古大興安嶺重点国有森林地区は中国で面積が最も大きい国有森林地区です。2000年、内蒙古大興安嶺森林地区は天然森林資源保護プロジェクトを正式に実施し、木材の生産から生態保護へと重点事項を徐々に転換してきました。

 複数の保護措置により、森林の生態環境は明らかに好転してきました。統計によりますと、天然森林資源保護プロジェクトを実施して以来、内蒙古大興安嶺森林地区の林地面積は138万7400ヘクタール増え、1029万6000ヘクタールに達し、森林面積は99万4500ヘクタール増え、837万200ヘクタールに達しました。森林被覆率は9.25ポイント上昇し、78.39%に達し、森林蓄積量は3億100万立方メートル増えました。

 ぜい弱な生態環境を保護して回復するため、2011年から国の支援の下、内蒙古では草原の生態保護に対する奨励支援策が全面的にスタートしました。放牧を禁止し、草と家畜のバランスが取れる条件下で家畜の数を減らし、牧畜民に相応の補助金を支給するなどの支援が行われてきました。これまで、支援策の資金は累計455億元(約9120億円)に達し、毎年140万世帯以上、490万人以上の牧畜区の住民が支援対象となりました。(李陽、CK)

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