北京
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長江の重要な水域で2021年1月1日に始まった、10年間にわたる禁漁措置によって、沿岸の生物多様性は回復に向かいつつあります。
長江の生物多様性のさらなる回復を目指して、中流と下流域に位置する江蘇省南京市の当局は、長江にのみ生息する貴重な魚類、エンツイ(胭脂魚、コイ目サッカー科)の稚魚3000匹を放流しました。
エンツイは中国では国家二級保護動物に指定されており、生態系の修復にも役立ちます。今回の放流は、その個体群の回復を大きく後押しするものになると期待されています。
また、江蘇省塩城市にある大豊シフゾウ自然保護区では、ズグロカモメの卵50個以上が観測されました。
ズグロカモメは中国では国家一級保護動物で、自然環境の豊かな土地にしか生息しません。そのため、卵の確認は保護区の環境改善の表れだとみられています。
また、江蘇省は全省の生物多様性の状況をよりよく把握するため、2021年から長江の沿岸部や里山・丘陵地帯に20カ所の観測所を設置しています。