店内飲食禁止の北京で、新しいカフェとのうれしい出会い!

2022-05-13 17:31:06  CRI

 新型コロナ感染者が相次いで見つかったことを受けて、北京市では一時的に「店内での飲食禁止」という対策が取られています。すべての飲食店が対象になっているため、どのお店もテイクアウトやデリバリーに力を入れることで対応しています。

 しかし、本来はイートインが前提という飲食店がほとんどのはず。また、デリバリー業者は需要の高まりに追いつけていないようで、以前は「30分以内に必ず届く」とうたっていたあるアプリも、「45分」「50分」とその宣伝文句を変えています。飲食店もデリバリー業者も、この大きな変化を乗り切れるかどうか、正念場を迎えています。

 もし、感染拡大がまだまだ収まらないようなら、私が愛してやまないあのレストランは、あのカフェはどうなってしまうのでしょう……。そんな、心配な日々が続いています。

 ところで、私の最近のマイブームは露天の市場や公園に行くこと。特に公園でのお散歩は、健康にも良いし、リラックスできます。先日も、市民公園の一つである地壇公園をお散歩しようと向かっていました。そして、その途中で素晴らしいカフェ「我与地壇(私と地壇)」に出会ったのです! こんな時期に新しいお店を発見できるなんて、感無量でした。

 「私与地壇THECORNER」と書かれた赤い壁が目を引きます。でも、通りがかっただけではカフェだと気づけないかもしれません。私の場合は、『私与地壇』という有名なエッセイ集があるので、本屋さんだと思ってのぞきました。すると、なんとカフェじゃないですか!しかも営業中!うれしい!

 私はコーヒーが大好きで、旅行でも出張でも、市内のお出かけでも、必ず目的地周辺のカフェに寄ることにしています。そんな私にとって、「店内飲食禁止」のこの期間は本当につらい。なので、この思いがけない出会いには救われた気分でした。

 お店の入り口には、「店内での飲食はご遠慮ください。ご注文はアプリでお願いします」との張り紙が。スマホアプリでのオーダーは、中国ではコロナ禍以前から定着していますので、お手のものです。いつものようにカフェラテを注文しました。  

 店外の席で5分ほど待っていると、店員さんがラテを運んできてくれました。コロナ禍で仕方ないとはいえ、これが店員さんとの唯一のコミュニケーション……。すかさず私が「もしかして、お店の名前はエッセイのタイトルからですか?」と尋ねると、「そうですよ」と答えてくれました。やっぱり!当たったのもうれしいですが、カフェでは店員さんとのこういう小さなやり取りも楽しいんですよね。  

 でも今の時期は、店員さんとのおしゃべりは我慢して……、カフェラテは地壇公園でいただくことにしましょう。公園内の様子とラテの感想は次回の記事でご報告します。

 最後に、こちらはネットで見つけた「我和地壇」店内の様子。打ちっぱなしのコンクリートがクールな印象のインテリアですね。今度は、店内でゆっくりコーヒーをいただきたいな。

 お店:私与地壇THECORNER

 場所:平和里南街地壇東門東側100m

 営業時間:8:30-21:30

 1人当たりの予算:60元(約1000円)ほど

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