二酸化炭素排出ほぼゼロ、中国成都に初の「ニアゼロカーボン建築」

2022-05-11 13:57:46  CRI

 広さ8000平方メートルを超える屋上庭園を有し、部屋の87%が自然採光基準を満たし、外壁は植物で覆われた壁面緑化。中国南西部、四川省成都市の興隆湖畔に建設された同市初の「ニアゼロカーボン建築」となるオフィスビル「中建浜湖設計本部」が話題になっています。


成都初の「ニアゼロカーボン建築」

 ニアゼロカーボン建築とは、気候や地理環境の特徴に合わせ、「パッシブハウス(人間が作り出したものではなく自然エネルギーを使う省エネ建築物)」の理念に基づく建築設計によるもので、エネルギー需要を最小限にしています。日常の運営は電気化を徹底し、ガスも利用せず、二酸化炭素の排出を比較的低いレベルに抑えています。


外壁を植物で覆う壁面緑化

 中建浜湖設計本部の延床面積は7万8000平方メートルで、地上の部分が半分を占めています。「ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)」という設計手法と二酸化炭素排出削減に向けた30余りの建築技術が採用されています。それにより、1平方メートル当たりの年間平均エネルギー消費量は40~80キロワット時にまで下がり、成都市のオフィスビルの一般的な水準である120キロワット時を大幅に下回っています。年間で186万キロワット時の電力消費を節約するほか、二酸化炭素の排出を約1027トン削減できます。(鵬、柳川)

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