三峡ダム、水位調整で魚類の自然繁殖を促進

2022-05-10 15:16:10  CRI

 長江中流域にある湖北省宜昌市の三峡ダムでは、4月中旬から今年1回目の生態系を整える取り組みが行われています。これにより、魚類の自然繁殖が促進され、主流と支流で共に魚類の繁殖の増加が観測されています。

 この取り組みの期間中は、三峡ダムの水位の変化幅が0.8メートル以内に抑えられてきました。これは、コイやフナなどの自然繁殖に適切な水位とされています。

 水利部の関係責任者の丁勝祥氏によりますと、三峡ダムの放流量をコントロールして水位の低下幅を小さく維持することで、魚類の浅い水位での産卵と正常な孵化を保障でき、孵化率を高められるということです。

 いまのところ、ダムの主流と支流では魚類の産卵が増えており、人工の巣では大量の魚卵の付着が観測されました。さらに、今年5月中旬から6月上旬にかけてのいずれかの時期に、ダムの下流に生息する浮性卵の魚類を保護するため、連続での放流を行い、一定の水位を保つことで、その産卵を促進する予定だということです。 (Mou、謙)

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