コロナ対策に新技術活用=香港

2022-05-06 13:38:30  CRI

 新型コロナの感染拡大を抑え、経済回復を徐々に果たしている中国香港では、研究者が様々な新技術を活かして新型コロナウイルスの予防対策に取り組んでいます。

 公共施設での接触による感染リスクを減らすため、香港理工大学の研究チームは3Dプリント技術を活用して、ドアの取っ手やエレベーターのボタンなどすべてのサイズと形に対応できる抗菌コーティングを考案しました。サンドペーパーを使ったり漂白剤を使ったりいろいろな実験を行った結果、いずれも抗菌効果が損なわれることはなく、新型コロナウイルス以外にもインフルエンザなどのウイルスにも効果的だということです。現在、製品の市場化に向けて地元の空港当局や不動産業者、政府機関などと協力して積極的に推進しているところです。

 一方、香港大学の研究チームは、感染経路の追跡、感染リスクが潜んでいる地域や感染者の特定に役立つ「下水サンプリング装置」を開発しました。下水道には病原体のほか、人間の腸内にもあるバイオマーカーがたくさん存在するため、サンプリングを通して異常を示すバイオマーカーに関する調査を行うことができるということです。ロボットをマンホールから下水路に下ろすと、分析のための物質を自動的に収集することができます。現在、香港政府の環境保護部門と廃水処理部門は、研究チームと提携して各地域の下水サンプリング作業を強化しています。(ミン・イヒョウ、CK)

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