北京
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「隣人とは親しく良好に向き合う」「よい隣人は黄金に勝る」「遠くの親族より近くの他人」――。習近平国家主席は周辺外交の理念を述べる際に常々、このような言葉を口にします。習主席はこれらの言葉によって、新時代における中国の周辺外交の持ち味を鮮明にしてきました。
習主席は2013年4月、国家主席に就任して初の自国内における外交活動として出席したボアオ・アジアフォーラムの年次会議で、地域協力の理念を語りました。2014年8月には、中国にとって最も長い国境線があるモンゴルを訪問し、同国国会で演説した際に、「中国は世界で隣国が最も多い国だ。中国にとってこれらの国々は貴重な財産だ。中国は平和発展の道を揺るぎなく歩み、同時に各国が共に発展することを推し進めていく」と述べました。
習主席はボアオ・アジアフォーラム2015年次会議では、「『一帯一路』イニシアティブは中国と沿線の諸国及び地域の発展の需要に合致し、各方面に共通する利益に合致する」と指摘しました。
2019年5月にはアジア47カ国からの代表2000人余りが北京に集まり、アジア文明対話大会を開きました。習主席は開幕式で行った基調演説で、「アジア各国には似ている歴史の境遇があり、同じ夢を追求している。我々はアジアの人々の素晴らしい生活へのあこがれを実現するために努力すべきだ」と述べました。
習主席は2021年11月には、北京市内で中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の対話関係樹立30周年を記念するオンライン方式によるサミットを主宰し、中国とASEANが地域平和の建設者となり、守護者となることを提案しました。
中国は今年3月31日、第3回アフガニスタン隣国外相会議を主催しました。習主席は同会議の席上で「アフガニスタンの隣国はそれぞれの力を尽くしてアフガニスタンの国民が素晴らしい未来を切り開くことを支持せねばならない」と強調しました。(玉華、鈴木)