【CRI時評】多重の試練の中、中国経済の「安定」は得難いもの

2022-04-19 13:25:24  CRI

 中国政府が18日発表した2022年第1四半期(1~3月)の国民経済に関するデータによると、国内総生産(GDP、速報値)は27兆178億元(約539兆1261億円)で、不変価格に基づく計算では前年同期比4.8%増だった。全体的に見ると、第1四半期の中国経済は回復・発展基調が続き、主要な経済指標は合理的な範囲内で推移し、不確実性に満ちた世界経済に安定性を注ぎ込んだ。 

 今年に入り、国際情勢には多くの変化が生じ、コモディティの価格は過去最高を更新した。中国国内では新型コロナウイルスの感染が多発し、市場主体の困難は顕著に増加し、新たな下押し圧力がさらに強まる中、「安定」は得難いもので、貴重だ。

 「安定」はどこから来るのか。一つは、中国政府が新型コロナ対策と経済・社会の発展の両立に努めてきたことにある。中国は最近、「経済の安定」に向けた多くの措置を集中的に打ち出した。特に深刻な影響を受けた市場主体に対する救済や雇用などの保障強度を上げ、中国経済の安定した前進に力を添えている。もう一つは、中国企業が自らの優位性を発揮して発展を促すことに努め、特にイノベーション駆動を堅持し、発注側の需要を満たせるよう、生産能力を維持してきた。

 在中国米国企業などが加入する中国米国商会が3月に発表した「中国ビジネス環境調査報告」によると、会員企業の60%が中国を短期間内の世界トップ3の投資先の一つとして挙げ、66%が2022年に中国における投資の拡大を計画している。

 同時に、中国は常に責任ある態度で世界の産業チェーンの安定した運営の維持に努めている。中国の第1四半期の貿易額は前年同期比10%を超える伸びとなり、7四半期連続でプラス成長を維持し、世界の「サプライチェーンの安定化」にかけがえのない役割を果たした。

 3月以降、国内外にある想定外の突発的要素の影響により、中国経済の一部の主要な指標は減速し、経済への下押し圧力が強まっている。しかし、通年では、中国経済の長期的な上向きというファンダメンタルズは変わらず、発展の潜在力が大きく、強靭(きょうじん)性が強く、余地が大きいという特徴も変わらないため、中国経済は回復・発展基調を保つと見込まれる。(CRI論説員)

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