米国こそ国際秩序を破壊するヴォルデモート!

2022-04-18 21:42:46  CRI

 世界各地で動乱を扇動し、経済・金融の覇権を利用してライバルに制裁を加え、政治的孤立に追い込む—これが、米国のロシアに対抗する手法です。

 2003年公開の映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロン監督は、米国のジョージ・W・ブッシュJr.元大統領を『ハリー・ポッター』のヴォルデモートに例えたことがあり、BBCもまた、ドナルド・トランプ前大統領のことをヴォルデモートに例えたことがあります。これに対し、『ハリー・ポッター』の原作者であるJ・K・ローリングは、「米国政府の仕業はそれ以上だ。ヴォルデモートを侮辱するな!」と怒りを込めて発言しています。

 ロシアとウクライナの衝突の裏には、まさにヴォルデモートの「ブラックマジック」のような米国による政治的操作がみられます。NATO(北大西洋条約機構)の東方拡大により、ロシアの安全保障空間は絶えず圧迫され、ロシア政府は追い込まれました。また、ウクライナのNATO加盟を促すことで、ロシアとウクライナの対立を激化させ、絶えずロシアを刺激し続け、ついには両国の間に戦いを勃発させました。

 さらに、米国はこの衝突を利用して同盟国をさらに取り込み、ロシアに全面的な制裁を加えようとしています。米国は、ロシアとウクライナ衝突の長期化を期待し、ロシアとウクライナの交渉に水をさし続け、ウクライナに軍事援助をし続けています。その目的は、戦争の激化です。米国とその同盟国の共同「努力」の結果は、ロシアとウクライナに災難をもたらしただけでなく、EUが望んでいた戦略的自主を台無しにしました。そして、米国は漁夫の利を得ました。

 朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争、コソボ紛争、アフガニスタン戦争、シリア内戦......米国は覇権を維持するために、「正義の維持」「侵略の阻止」の名のもと、第二次世界大戦以降のほぼすべての大規模な戦争や武力衝突に関わってきました。そして、侵略された国々に大きな人道的被害を与え、それらの国と地域を混乱と経済不況に陥れてきました。



米国によるアフガニスタン中央銀行資産の不正流用に対して、アフガニスタン国民がカブールで抗議活動(2022年2月15日撮影)


イラク戦争で空爆を受けて炎上するイラク大統領府(2003年撮影)



イランの街角の落書き

 

 米国は他国の発展を封じ込め、様々な分野で絶対的な優位を確保するため、ロングアーム管轄の対象をどんどん拡大しました。米国はロングアーム法を利用して大儲けしています。過去10年間、米国は、同盟国を含む世界各国に対してロングアーム法を乱用して、3400億ドルもの罰金を科しています。

 『ハリー・ポッター』では、ヴォルデモートはその傲慢さと壮大な野望によって破滅に至ります。その結末は、作者による単なる創作ではなく、そこに至る必然的な論理があります。現実の世界も同じです。米国式の覇権主義や国際秩序を破壊する行為は、必ず自らの破滅を招くに違いありません。(ミン・イヒョウ、MN)

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