熊爪コーヒーって熊さんが作ったコーヒー？

　今回も宜昌市の話。

　皆さんは「熊爪コーヒー」という店の名前を聞いたら、どんな店だと思いますか？「熊が作ったコーヒーなの?」と笑い話で友達とおしゃべりしていましたが、もちろんそんなわけはありません。

　熊爪コーヒーとは、熊さんがコーヒーを作っているのではなく、熊の手がお客さんにコーヒーを渡してくれるお店なんです。写真を見ればおわかりでしょう。 

　実はこのお店、上海からスタートした「聴覚や言語に障碍がある方が運営している」店なんです。中で仕事をしている従業員やアルバイトはほぼ全員障碍者の方だそうです。 

　2020年12月に上海で開店してから、「助け合おう」と「かわいい熊の手」の二つの話題で、中国のインターネット上で注目されました。店に訪れるお客さんは跡を絶たないほどです。 

　「できれば中国全国で店を開きたい。もっと多くの人を助けたい」と店の責任者は話しています。

　私はずっと、上海の「熊爪コーヒー」に行きたいと思っていたけど、コロナの原因で行けていません。ラッキーなことに、宜昌市で偶然「熊爪コーヒー」支店に出会うことができました。 

　上海の本店と同じく携帯アプリで注文して、少し待てば、熊さんが壁の穴からコーヒーを渡してくれました。違うところは、上海本店には座る場所がないんですが、宜昌支店は中では座ってコーヒーを楽しむことができます。 

　店に入る時は、店員さんが「いらっしゃい」と温かく迎えてくれます。こうした障碍のある方も、中国の社会でどんどん活躍できる場が増えてほしいですね。Aちゃんは美味しい飲み物を飲んで応援します、頑張ってください。一緒に助け合って、幸せになりましょう！ 

　PS:熊さんの手が柔らかかった。触ると、心も柔らかくなりますよ。

　店：「熊爪コーヒー」宜昌支店

　場所：宜昌市CBDデパートの向こう 地下歩道出口のすぐそば

　営業時間：10:00-21:30